飲食店が欲しい場所が変わった?!
コロナによって、人の流れが変わった?
コロナによって、どのように人の流れが変わったのでしょうか?飲食店としての視点で見ていきます。大きくは商業地域は全体的に減り、オフィス街は人が減り、住宅地に人は増えました。それにより飲食店が必要とされる立地にも変化が生まれてきています。
これからの商業立地はどうか?
新宿や渋谷などのターミナル駅には、人はいますが、飲食店にとってはどうでしょうか?今現状であれば、人が混雑しているイメージのある街は敬遠されます。ニュースやSNSでイメージダウンとなった街は元に戻るまでは、時間がかかります。(もしくはもう戻らないかもしれませんが、、、)それは一度、家での食事がライフスタイルとして定着すると、一定数は戻らないからです。
これからのオフィス立地はどうか?
テレワークが進み、リモートでできるツールも増え、性能も上がってきています。大手企業も大きなオフィスを売り始めてますので、元には戻らないでしょう。しかし、将来的にそこに違った用途や外資系企業が入ってくる可能性もあるので、なにかしらの変化が生まれるのは必須です。
これからの住宅立地はどうか?
実はここに飲食店が元々出店していない立地になります。家での作業もしくは、家の近くでの作業をする人が増えたので、チャンスありです。もちろん競合も少なく、地元密着になりやすいので、一度ついたファンは他に流れづらくなるので、とても好立地となる可能性が高いです。
コロナ後、飲食店を出店しようと思っているが、オススメの立地はどこか?
飲食店の空き物件が増えた?!
コロナ後、一等立地と言われていた場所が、空いてきました。これはここ近年あまりなかったことです。なので、比較的すぐにテナントが決まる状況があります。しかし、入っている業態業種は異なって来ています。飲食店オーナーのみなさんは、今までの知識のまま飛びつくのはとても危険です。
コロナ後どこに飲食店出す??
「コロナ後、飲食店を出店しようと思っているが、オススメの立地はどこか?」
これが多い質問。結論は「業態によります」です。しかし、ビジネスには絶対はありませんが、条件やニーズの整理をすると比較的見えてきやすいはずです。
緊急事態宣言中と解除後の人の動きにヒントがある!
緊急事態宣言が解除された時に、人が戻ったところと戻らなかったところがあります。なぜか上野のアメ横などの居酒屋街には人が多く戻り、六本木や銀座のようなところには戻りませんでした。
ここから三つわかることがあります。
1.ビジネス需要は戻らず、一般利用が戻ったとも言えるかもしれません。
2.大手企業の社員は中々行きずらい環境が続くのに対して、中小企業やフリーランスなどは戻ったとも言えるかもしれません。
3.コロナに対する意識の違いが、各街に住人の性格があるかもしれません。
例えば、家にいるより飲みに外へ行きたい人。家で贅沢した方がいいと思う人。この二つの属性の違いは、住まいの快適さです。それは空間だけではなく、家族含めた人間関係かもしれません。
今後も緊急事態宣言は繰り返される可能性はあるので、よくよく街を歩いて発見することが、ビジネスチャンスにつながるはずです。
撤退してた店舗物件が増えていますが、良い物件と悪い物件がある
コロナによって撤退している店舗が増え、空き物件が増加しているのは事実です。しかし、よくよく街を歩いていると、一階の路面店などはすぐに次の店舗が入っていると思います。近年、飲食店物件は中々良い立地は空きませんでした。
しかし、ここにきて希望する立地が空いたので、すぐに入っていくわけです。しかし、空中階や家賃が高いところは中々難しいのは事実です。また、今ですとオフィス立地も難しいはずです。新宿や六本木のメインどころは家賃もあまり下がっていないこともあるので、厳しいはずです。(もちろん相場より安ければOKですが)
それよりも近くに住んでいる人も多く、駅から程よい距離感の立地はいいかもしれません。といったように物件(立地)の本質を正確に把握する必要があります。
住宅立地はなぜオススメできるのか?
飲食店に求められるのは、コミュニティ
結論から申しますと、これからの飲食店に求められるのはコミュニティーだと思います。味のクオリティや空間の綺麗さ、接客よりもそのお店のストーリーが本当に大切。
「ストーリーって何?」
って思うかもしれませんが、なぜ作ったのか?何がそこで得られるのか?なぜそんな雰囲気なのか?どのような接客(サービス)なのか?といったことが、その店舗の成り立ちから今に至るまで、そしてこれからどうなっていくのか?をお客様と共有できるお店が強いということです。
そして、そのコミュニティが作りやすいのが、住宅地周辺であることが多いです。
イートインやデリバリーも住宅地?
「イートインもやるが、テイクアウトやデリバリーも収益の柱として計画したい。」
こんなご要望が多くなった今の設計依頼。その時に立地はどこが良いのか?という話になります。収益の比率をどこに持っていくのか?によると思います。イートインでそれなり集客するには、今まで通りに路面で駅に近い方がそれは強いと思います。しかし、テイクアウト主体であれば、家の帰り途中でよくなりますので、候補地の範囲は拡がります。さらにデリバリー主体であれば、空中階でもいいので、立地制限がさらになくなります。
住宅地の出店は、土地勘があることが大前提?!
住宅地は、時代的に、家賃的にも集客的にも競合店舗の少なさにしても、魅力的な立地になってきています。しかし、その街に住む人々の属性が重要です。どんな人が住んでいるのか?ということです。それは、家族構成、年収、年齢、思考回路など、どのようなライフスタイルを好んでいるのかが知ることが、とても大切です。
どんな住宅地が飲食店に合うのか?
コロナ後に求められ始めた住宅地の飲食店とは、どのような立地が有利なのか?
1.マンションが多かったり、戸建が広域に拡がっている
2.公園周辺の立地やオープンスペースがある
3.駅からの距離より住んでいる人の密集地からの距離
4.競合店が少ないこと
コロナが終息すれば、住宅地の飲食店は厳しい?!
コロナはいつかは、終息します(もしくはインフルエンザのようになるはず?)。そうなった時に住宅地の飲食店は厳しいのか?ということです。しかし、すでにコロナは人々の生活を大きく変え始めています。一度根付いたライフスタイルは中々元には戻らないものです。それよりもファンがついた飲食店ほど強いものはありません。今こそ住宅地に飲食店を出すチャンスなのです。
まとめ
コロナ後に成功しやすい立地は、住宅立地。コロナ収束したとしても需要は残りやすい。
住宅地に出す飲食物件探しの三つのポイントは、、、
1.飲食店にコミュニティが求められ始めた!
2.マンションや住宅地周りが狙い目!家賃相場が安く、競合が少ない!
3.住人が多い立地と属性を把握するため、土地勘のあるところを選定すべき!
飲食店オーナーの皆さんの新規出店の判断材料の一つにしていただけると幸いです。