店舗内装スケジュールはどのくらいかかるの?

コストを効率的に使うために、一番重要なポイントは、内装工事のスケジュールの本質を知ることです。なぜなら、スケジュールを遅らせないために何を決めれ良いか?わかってくるからです。

そこでスケジュールが遅れる原因が2つあります。

職人が忙しすぎて捕まらない
材料がなかなか来ない

です。飲食店の内装では、5つ要因があります。

防水をするか?しないか?
サッシ工事があるかないか?
家具工事が多いか?少ないか?
④着工前にグリストラップやダクト工事の手配可能か?
保健所、消防、役所との協議が十分か?
路面店か?施設系か?

上記のポイントを抑えることで、筆者が実際に作っている店舗では、スムーズな店舗OPENが可能になっています。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。


店舗内装工事の工期の現状

ネットで調べてみた店舗内装スケジュール

建築工事と比べると、店舗内装のスケジュール感はめっちゃ早いはずなんですけど、どうやら一般的な情報とどうやら異なりそうです。ネットで調べてみると1~2ヶ月と書かれています。15坪くらいの小規模な内装工事であれば、1ヶ月ってありました。本当にそうなのでしょうか?

建築業界このままでは建築工期が伸び続ける

建築や内装工事の最前線で見ている私たちからすると、今は(2023年末)確かに、工事内容によっては、1ヶ月でもできるかもしれないけど、これからの未来は、何か手を打たないと、もっと工事期間が長くなりそうです。

店舗工事は急がば回れ

店舗準備には家賃や人といったコストもかかってきます。「すみません!1ヶ月遅れます。」とあとから言われたら、困りませんか?内装工事側から見れば、同じ工事なので見積はもちろん変わりませんが、準備しているオーナー側からしたら、コストがかかることがあるわけです。最初からスケジュールが掛かることを想定していた方が、最終的なトータルコストを抑えることができるのに、急ぐばっかりに、あとから長期化することによる損失はかなり大きくなります。

内装工事スケジュールはどのように決まるのか?

まずスケジュールはどうやってきまるのか?の本質的な話を知るべきです。内装工事の工程表を見てみると、工事の流れはわかりますが、なぜこのような期間必要になっているのか?という疑問を持つ必要があります。これにはそれ相応の理由が隠されているわけです。

職人と材料で工期が決まる

工事は実行する職人と材料があって初めて作れます。これって当然ですよね?だって、物を作る材料と作る人が必要と言っているだけだからです。なので重要なのは、

  1. 職人さんのスケジュール
  2. 材料を発注してからの納期

この2つの要因が工期を決めるポイントになります。

工事の順番で工期が決まる

次に内装工事には順番があります。工程です。電気工事が終わらないと、木工事ができないとか、木工事終わらないと、クロス工事や塗装工事といった内装工事ができないといったようなことが起きます。

となると、工事が長くなる時ってどういう時か?というのがわかるはずです。

電気屋さんが入った後に大工さんが入るという工程の場合、電気屋さんが3~5日、10~12日が空いていて、大工さんが1~4日空いていて、作業をすると、電気屋さんは5日と10~11日に入ることになります。全体として11日まで工事かかるけど、実行は8日間作業をしているので、うまく工程を組めれば、8日には終わります。さらには、材料が間に合わないとなってきたりすると、もう少し遅く工程を組む必要があるわけです。このように職人さん同士のスケジュール調整によって、工程表が組まれているわけです。

内装工事が遅れる理由を知る

内装工事の工期や工程の内容を知ったところで、大枠のスケジュール感を知りました。しかし、今の日本の情勢や内装業界を知ることで、リスクをより少なくしておきます。

職人が忙しすぎて捕まらない

少子高齢化時代で職人不足

今の日本では慢性的な職人不足になっています。内装工事はとても体力勝負の仕事なので、若者が必要なのですが、職人には若者が少なく、高齢者が多く、辞めていく職人のほうが多い時代になっています。そこで外国人労働者の受け入れをしていたのですが、アジア圏の経済発展により、今後日本への流入が少なくなると言われています。

内装業界のスケジュール

3月の年度末は、引っ越しが多く内装屋さんが忙しくなります。飲食店の場合、年末前にオープンしたい人が増えるため、9月あたりから忙しくなります。といった各業種によって、繁忙期というものがあります。この時期はどうしても職人は捕まりづらくなるわけです。

材料がなかなか来ない

輸入に頼る建材

日本の建材は、海外で作られて輸入されているものがほとんどです。それを日本の倉庫に在庫を抱えることで、納期を短縮していましたが、ここ最近は、各建材メーカーさんは在庫を持たないようになりました。それによって、ほとんどのものが海外から運ばれるため納期が2週間以上かかることになりました。わかりやすくいうと、ホームセンターに売っているものやアマゾンや楽天で買えそうなものは、発注して2~3日後には来きます。ネットで買えないものは、納期はかかるという想定をしていた方がいいです。

家具屋不足

収納やレジカウンター、陳列棚などの家具工事も考え方は同じです。家具屋さんだって、材料を仕入れて、工場で制作をします。さらに加工して、塗装工場に持っていったり、金物を発注してつけたりするので、建材よりももっと時間はかかります。材料が特殊で、仕入れるのに2週間かかってしまっては、それから作ったり運んだりするわけなので、1ヶ月以上はかかります。さらには、そのプロジェクトだけの工事をしているわけじゃ無いので、順番待ちだってあるわけです。ものによっては、3ヶ月以上はかかることだって十分に考えられます。ただ、家具の場合は工事中に現場で作るわけでは無く、工場でつくっているので、工事の2ヶ月前に発注しておけば、3ヶ月かかったとしても、工事の最後の方には、納品することができます。

日本と海外の物価格差

日本の買い付けが弱くなっているというのも問題です。円安が進み、海外の物価が上がり、日本国内と海外の物価の価格差が大きくなっています。これは日本の商社が安値で購入しづらい環境になっています。かといって、国内の販売価格を急激に上昇させるわけにもいかないので、結果納期に影響を与えています。今後、海外製品の価格上昇が続けば、いつかは国内生産に移行した方が安い時代になるかもしれません。

天候に左右される

内装工事では外部の工事は少ないですが、ファサード工事となると天候はとても重要になります。雨が降ったら、作業はできませんので、工程が遅れることになります。6月の梅雨の時期は少し長めに工程を組むようになります。

このように、職人のスケジュールと材料の納期によって、内装工事のスケジュールが決まるわけです。

飲食店の内装工事工程

飲食店の内装工事についてのスケジュールについてです。建築工事、住宅工事、内装工事の中でも、オフィス工事、アパレル工事、物販工事など、それぞれ異なります。

防水をする?しない?

飲食店の工事で、スケジュールに関わるのは、防水をするか?しないか?です。厨房区画には、給排水設備工事、ダクトなどの換気設備工事、電気設備工事、防災工事、厨房工事、内装工事、左官工事など飲食の店舗工事の中で、一番多くの職人さんが入っていくる場所です。なので、厨房内の工事が、そのプロジェクトの工期になることがほとんどなのです。

サッシ工事がある?

サッシ工事があるかないか?です。サッシは建築工事ではよくつかいます。なので、スケジュールが建築的なスケジュールなのです。建築は工期が1年とかあるため、納期が3ヶ月でも間に合いますが、1~2ヶ月の内装工事では、間に合いません。特に防火設備のサッシを入れる時は、木造作で窓を作るわけにはいかないので、着工の2ヶ月以上前に発注をかけておかないと、工事着工の1ヶ月後には、現場にサッシは到着しません。サッシが来た後にもちろん工事があるので、工期は最短でも2~3ヶ月は見ておいた方が良いことになります。

家具工事が多い?少ない?

家具工事が多いか?少ないか?です。家具の工程が多いのは、前に話した通りです。

着工時にグリストラップやダクト制作間に合う?

グリストラップの納期やダクトの制作期間も工程に影響を与えます。設備工事は内装工事着工後、すぐに工事が必要になります。ここが遅れると全体的なスケジュールももちろん遅れます。なので、着工前の期間を1週間以上前に発注をかけておかないと、全体スケジュールが1~2週間づれることになります。そうなれば、元々内装工事期間を1.5ヶ月と見ていたものが、この時点で2ヶ月になります。

所管庁との協議が十分か?

保健所や消防や役所との協議が不十分であってもスケジュールに影響を与えます。内装工事が竣工して、すぐ引き渡しできるわけじゃありません。(※これは原則の話です)保健所、消防などの所管長検査がありますし、設計検査も施主検査もあり、その是正工事もスケジュールに見込んでおかなくてはいけません。1~2週間ほどは見ておいて、問題ないようであれば、早めに引き渡しをすることもできます。ただ、工事期間が1.5ヶ月+2週間は内装工事の職人さんが出入りすることを想定しておいた方がいいです。

路面店か?施設系か?

路面店か?施設系か?もスケジュールに影響を与えます。いままでの話は全て路面店での話です。施設系はこれにさらにスケジュールは長くなります。それはなぜかというと、B工事というテナントオーナー側からビル側の工事業者に発注する工事があるからです。それだけではなく、設計期間も長くかかります。これも内装管理室という施設側への設計チェックを受けたり修正したりするやりとりも発生するからです。この辺は、施設の規模や用途にもよってきますので、施設側の設計施工指針書にもスケジュールは書かれています。

まとめ

今回の話は、工事のスケジュールはどのように決まっているか?について、内装工事の工期の本質的なお話しでした。スムーズな店舗OPENが可能になります。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。最後にわかりやすく数字で話すと、

路面店の飲食店30坪以下で、防水あり、サッシなし、造作家具はレジ台程度で、1.5ヶ月です。着工の1ヶ月前に設計図書、見積、施工契約が終了していればという条件で実行が可能です。

 

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