なぜ、この店に行ってみようと思ったか?
東京カレンダーを見ていて目に留まった記事に、この店がデザイン会社を母体としていることが紹介されていました。私たちが今後の外食業界への参入を考えるにあたり、非常に参考になるのではないかと思い、訪問することに決めました。
1. 空間デザイン
店頭に来て、入る前の印象は?
京王井の頭線の神泉駅からすぐのところにあり、人通りの少ない細い路地にオレンジ色のロゴがひっそりと見えます。店名だと気づかずに階段を登ると、1階がスタンディングバー、2階がレストランというサインが目に入ります。隠れ家的なアプローチが、訪れる前から期待感を高めてくれました。
店内の第一印象は?
入店するとすぐに目に入るのは、半円形の赤茶色のタイルで装飾されたスタンディングバーです。スタッフの活気ある動きと相まって、店内全体が賑わいと期待感に包まれているのを感じました。
店内の空間デザインの特徴は?
古民家をリノベーションした店舗デザインが特徴的です。ワインセラーやドリンクカウンターが配置され、古民家の中に新しいモダンな空間が融合しています。ガラスのような円卓や白を基調としたインテリア、和を感じさせるペンダント照明、一輪挿しなど、細部にまでこだわりが感じられます。
プライベートが保たれつつ様々な席が見え隠れ
各席が独立した空間を構成しており、「次はあの席で飲みたい」と思わせる工夫が随所に見られます。私たちは店内を見渡せるカウンターのような二人席に案内されました。高い位置にありながらもプライバシーが保たれ、快適な食事が楽しめました。
2. 料理
メニューの特徴
この店のメニューはコースとアラカルトの二種類がありました。今回はアラカルトで予約し、スタッフのアドバイスに従って前菜、温菜、冷菜から3品、パスタ1品、メイン1品を注文しました。料理は無国籍料理風でありながら、和食というよりは洋食に近い印象を受けました。
ドリンクの特徴
ワインセラーの存在感から、ナチュール系のワインが揃っていると感じました。スタッフに「おすすめのワインは?」と尋ねると、「本日8本ほど空いています。白、赤、オレンジもあります」とのことでした。グラスでいろいろなワインを楽しめるのが魅力です。
料理が出てきた時の印象
料理が運ばれてくると、ナチュラル系のマットな皿が優しい色彩で料理を引き立てていました。量も適度で、見た目からも満足感が得られました。
味の感想
ナチュラル系の雰囲気とは裏腹に、味付けにはしっかりとしたインパクトがありました。素材の味を活かしつつ、独自のアレンジが光る料理は、どれも満足のいくものでした。
3. サービス
店内オープンからすぐに満席に
18時のオープンと同時に入店すると、スタッフがすぐに「こちらへどうぞ」と案内してくれました。私たち以外にはほとんどお客さんがいませんでしたが、30分もするとすぐに満席近くになりました。
意外と若い世代が集まっている
店内には20代から30代の若い男女がバランスよく入っており、意識の高い大人の雰囲気を醸し出していました。服装もおしゃれで、店の雰囲気とマッチしていました。
スタッフの動きや接客
スタッフは程よい距離感で接客をしてくれ、頻繁に席まで来てくれました。リラックスできる雰囲気で、居心地の良いサービスを提供してくれました。
提供タイミングから読み取れるオペレーション
クローズド厨房だったため、具体的なオペレーションは見えませんでしたが、料理の提供時間を考えると、効率的なオペレーションが行われていることが伺えました。アラカルトの注文にもかかわらず、スタッフからのアドバイスでコースのような流れとなり、スムーズに料理が提供されました。
4. コストパフォーマンス
実際の会計はいくらだったか?
会計は23400円でした。ネットでの情報では、客単価が10000円弱ということでしたので、2人で20000円程度は想定内でした。ワインを多めに楽しんだ分、少し高めの会計となりましたが、満足感は高かったです。
適正価格
この店は普段使いできる雰囲気がありながら、料理、ワイン、サービスの質を考えると、適正価格だと感じました。もう少し安ければ頻繁に訪れることができるかもしれませんが、このクオリティなら納得です。
また、来たくなったか?
デートや同僚とおしゃれに食事をしたい時に最適な場所です。利用シーンを考えながら、また訪れたいと思えるお店でした。
まとめ
デザイン会社が母体であることが功を奏し、細部にまでこだわった空間設計や料理のクオリティ、接客の質が一体となって素晴らしい外食体験を提供してくれました。
今後の外食業界への参入を検討するにあたり、このような店舗から学ぶことは非常に多いです。私たちも、空間デザインやサービスの質にこだわり、お客さんに満足していただける店舗作りを目指していきたいと思います。
次回は、また別の店舗を訪れ、さらなるインスピレーションを得たいと思います。