どの内装業者を選んだらいいのか?【内装工事業者の比較ポイント】

あなたが思い描いているベストな店舗を作ってくれる店舗内装業者を探すために、一番重要なポイントは、目的に合っているサービスがあることです。なぜなら、そもそも得意ではない店舗内装業務を依頼すると、時間もコストも手間もかかるからです。

そこで業者と知り合い、パートナーを組むための大切なポイントは

①実際に作る業者の種類を理解する
依頼ルートの入口によって異なる
③業種業態の得意不得意がある

です。これを実現する方法として6つあります。

①自分の依頼したい優先順位を考える
質問リストを作る
③優先順位の判断リストを作る
業者をピックアップする
⑤気になった業者から提案依頼をする
⑥判断リストで最終的に決定をする

上記のポイント、手法を活用することで、内装工事を依頼する上で、優先したい順位を決めると、内装業者の選定もしやすくなります。あなたにとって、お店づくりの最善なパートナーが見つかりますので、重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。


内装工事の業者をネット検索してみると、、、

内装工事業者を見つけるときに、google検索を使ってみて、記事を読んでみると、インテリアデザイン事務所と設計施工会社と工務店という企業比較がメインに出てきます。確かに、それが一番わかりやすい見つけ方かもしれませんが、実は内装工事をしてくれる内装業者には、得意不得意な業種があったり、このググった後の行動入口からの入り口によっても大きく変わります。

意外と内装業者の探し方の本質が書いてない

今回記事にしようと思ったのは、「空間を作りたい!」と思ったときに、空間を作ってくれる最善なパートナーの探し方が、意外と難しい業界なのかもしれないと思ったのです。まちづくりや大型施設を作っているゼネコンや建築家、店舗内装を行なっている設計施工会社やデザイン事務所、地元密着の住宅を作っている工務店と、さまざまな立ち位置で仕事をしてきた経験から、内部構造は全部ではありませんが、みてきています。しかし、建設業界、内装業界、建築、インテリアデザイン業界とは、全く関係のない業界で活躍され、設計や工事の依頼を考えている人々にとっては、業界構造がわからないのは、当然です。なのにも関わらず、ネット検索やSNS検索では、表層的な情報ばかり流れてくるのが、問題だなと感じ、業者探しに役立ちそうな情報だけをピックアップしていきます。

店舗内装業者の種類

店舗内装を依頼する業者はどのような種類があるのでしょうか?一般的にネット検索をかけて出てくる情報は、大きく分けて3つほどありました。インテリアデザイン会社や設計事務所、内装設計施工会社、工務店に分類されます。

内装デザイン会社や設計事務所

デザインや設計のみをやっている内装デザイン会社は、実際に施工はしません。実際に工事をするのは、職人です。それを手配するのは内装工事業者です。

店舗内装設計施工会社

店舗内装の設計施工会社も実は下請けの内装業者がいます。分離発注をします。工務店だったり、内装業者、設備業者、電気業者などそのプロジェクトに相応しい業者を選定します。それを設計も施工も取りまとめます。

工務店

工務店は、木工事を中心に全ての工事を取りまとめます。設計施工会社と似ています。違いと言えば、一部の工事を請け負ったり、新築住宅といった建築物を作ることもできます。

依頼ルートが重要

作る業者へのルートが意外に重要なのです。上記の実際に作る人へ到達するルートが長ければ、間に入る業者も増えるので、コミュニケーションもコストも増える傾向になります。僕らが実際に設計施工をしていて、依頼ルートが大きく分けて5つあるのでご紹介します。

知り合いからの紹介

知り合いからの紹介の場合は、その知り合いと業者の親密度や、あなたと知り合いの親密度によって異なります。あなたと知り合いは近い方がいいですが、重要なのは、知り合いと業者の関係性です。こちらは、利益が一致していれば問題なのですが、利益があまりないのに動いてくれる場合は、親密性が問われます。それは次の不動産屋とコンサルタントの説明でします。

不動産屋からの依頼

不動産屋からの紹介は、競合する可能性があります。不動産屋の立場からすると、物件契約をしてもらえれば、仲介手数料が入りますので、そこで利益につながります。さらに、元々の契約などで、設計施工する企業側から不動産屋に対して、営業手数料(キックバック)を支払うので、代わりに仕事の受注を依頼していた場合は、費用が発生します。しかし、不動産屋は仲介手数料があるために、営業手数料は必要ない会社も多いです。

コンサルタントからの依頼

コンサルタントからの紹介は、基本的には不動産屋と同じです。コンサル料と営業手数料(キックバック)があります。もちろん物件契約もありますので、不動産屋への仲介手数料はもちろんかかります。全体費用は多くかかりますが、自分自身にノウハウや情報が少ない場合は有効です。

オーナーからの紹介

実際に空間を作ったオーナーからの依頼なので、安心感があります。それは、「紹介してくれたオーナーの顔を潰すわけにはいかない!」という気持ちが、依頼者側も業者側も発生するからです。

ネットや雑誌などのメディアからの依頼

私たちの場合は設計施工会社ですので、直接的な作り手への依頼になりますし、コンサルタントのサイトから依頼すれば、コンサルからの依頼になります。全て自分自身でネットで探すと、業者間それぞれの関係性が薄くなりがちなので、コミュニケーションがリスクとなります。

業種によって得意不得意を理解する

依頼する業者と依頼ルートによる違いを理解したら、次は、業種や業態によって、それぞれの企業に得意不得意があります。物販店舗内装が得意なのか?オフィス内装なのか?飲食店内装なのか?同じ内装会社でも、どの業種が得意なのか?を知る必要があります。店舗工事でもオフィス工事でも住まいのリノベーションでも室内空間を基本的に工事をするときに、内装業者を探します。建築工事から頼む場合は、一級建築士事務所や建設会社を探すことをオススメします。

店舗内装も色々種類がある

店舗内装といっても、物販、アパレル、飲食店、ヘアサロンと、業態が様々です。その中で、物販とアパレルと飲食店の一部(食品物販)は、販売手法や見せ方のデザインが重要になります。設計技術的には、難易度が低いです。インフラ設備設計が少ないためです。

ヘアサロン

ヘアサロンは、美容師さんの使い勝手、独特なオペレーションがあります。設計技術的には、難易度は中くらいです。ガス給排水設備や専門機材があるからです。

飲食店

飲食店は、重飲食と軽飲食、食品物販に大きく分かれます。

  1. 重飲食店舗とは、レストラン、居酒屋、中華、フレンチ、イタリアンなどの専門飲食店や総合レストランです。食事をちゃんと出す料理と覚えておく方がいいです。難易度が高いです。全ての設備設計も工事もあり、防水など高い技術が必要になります。
  2. 軽飲食店舗とは、カフェやバー、ホテルラウンジといった飲み物を中心とした店舗です。厨房内で簡単な食事しか作らないので、設計技術的には、難易度は中くらいです。簡単とはいえ、ガス給排水設備や最低限の換気設備は必要になるからです。
  3. 食品物販店舗とは、パン屋、ケーキ屋、お弁当屋、デパ地下の食品店舗などです。イートインがあるかないか?で、設計の難易度は異なります。イートインがない場合は、商品はセントラルキッチンから運ばれたりします。現地店舗での調理がほぼないので、販売のためのデザインをします。設計施工の技術的な難易度は低いです。
  4. しかし、イートインがある場合で、かつパンやケーキなどを現地の厨房で作る店舗は、飲食店と物販店の混在となるので、難易度が高いです。

オフィス内装

オフィス内装は、基本的にユニットでの間仕切り壁やシステム天井があります。しかし近年は、ホテルラウンジやカフェのような内装も増えています。デザイン性の高いオフィス空間が必要な場合は、難易度が一気に上がります。大きなビルに入ることが多いので、防災設備、排煙設備、避難経路などに気をつける必要が出てきます。

自社で行える業務範囲はどこまでか?

自社で得意なところはどこまでか?デザインのみか?基本設計のみか?実施設計図書を作成してくれるか?申請関係は代行してくるか?店舗工事をしてくれるか?グラフィック提案してくれるのか?ブランディングは?集客支援をしてくれるのか?など、お店づくりや運営サポートの範囲を確認しておく必要があります。

店舗デザイン依頼がメインのときは?

店舗デザインをお願いしたい人も多いと思います。その場合は、デザインテイストが重要になってきます。実績をもとに選ぶのが、わかりやすいです。また、物件が決まっていれば、気になっているデザイン事務所から、デザイン提案を依頼してみましょう。具体的なアイデアがもらえるので、イメージが一番しやすいです。

どのように内装の施工会社を探せば良いのか?

  1. 自分の依頼したい優先順位を考える。企画案なのか?デザインなのか?実施設計なのか?施工なのか?アフターメンテなのか?
  2. 質問リストを作る
  3. 優先順位の判断リストを作る
  4. 業者をピックアップする
    • ネットやSNSで、業者を探す。
    • 自分の好きな店舗を作ったデザイナーを探す
  5. 気になった業者から提案依頼をする
  6. 判断リストで最終的に決定をする

まとめ

業者と知り合い、パートナーを組むための大切なポイントは

①実際に作る業者の種類を理解する
依頼ルートの入口によって異なる
③業種業態の得意不得意がある

です。これを実現する方法として6つあります。

①自分の依頼したい優先順位を考える
質問リストを作る
③優先順位の判断リストを作る
業者をピックアップする
⑤気になった業者から提案依頼をする
⑥判断リストで最終的に決定をする

内装工事を依頼する上で、優先したい順位を決めると、内装業者の選定もしやすくなります。あなたにとって、お店づくりの最善なパートナーが見つかりますので、重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。

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