店舗内装工事ってどこまでやってくれるの?

空間を完成させるために、一番重要なポイントは、企業や担当者の得意不得意を把握することです。なぜなら、店舗内装工事には様々な工事項目があるからです。

そこで不満要素に、店舗内装工事のスケジュール遅延、追加コストがあります。そのリスクを軽減するための大切な3つのポイントは

担当者の知識や経験値
企業の実績
③設備、構造、法規などの技術的な知識

です。これを実現する方法として5つあります。

①店舗内装工事の工事項目をすべて把握
設備関連工事の知識や実績があるか?
③作りたい業種に必要な工事項目(例えばサイン工事や防水工事、家具工事など)が出来るか?確認しておく
得意な業種や規模の実績があるか?
担当者もしくは上司に知識や経験値があるか?

上記のポイント、手法を活用することで、筆者が実際に作った店舗では、店舗内装工事がスムーズに完了しています。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。


店舗内装業とは?

意外と幅広い?!店舗内装工事

内装工事といってどこまでやってもらえるか?が意外と知られていません。内装工事と聞くと、クロスやタイルなどの仕上げ工事はやってもら得そうだけど、電気工事は?ダクト工事は?と、**どこまでその店舗内装業者さんがやってくるのか?**わかりません。

どんな種類の企業があるの?

一言で店舗内装業者といっても様々です。飲食店コンサルタント、インテリアデザイン事務所、一級建築士事務所、内装設計施工会社、工務店、建設会社など、どこも店舗内装ができます。

店舗内装業者といってもやれることはバラバラ

その店舗内装業者が、どこの工事項目を得意としているか?どの範囲までの知識があるのか?を知っておかないと、店舗工事が終わらない可能性もあります。終わったとしても、通常よりスケジュールが大幅に遅れることもあります。これは店舗内装会社の経験値によります。その会社の実績から、どこまでの範囲の内装工事ができるのか?どこの工事が得意なのか?をちゃんと把握しておかないと、依頼したからあとはお任せしていたら、後で大変なことになります。

店舗内装工事の工事項目

まずは、店舗内装工事の各工事項目を知っておく必要があります。設計依頼をするときも、見積書を見るときにも、役に立ちますので、覚えておいて損はありません。

共通工事

仮設工事

内装工事を円滑に行なうために設ける、一時的な施設や設備等に関する諸々の工事のことをいいます。例えば、仮囲いや足場、養生、工事用電力・用水、仮設トイレなどを設置することです。 また、現場の消耗品などが含まれる場合もあります。 残材処理作業などとともに、工事完了時には全て撤去されます。

解体工事

内装の解体工事とは、建物の構造は残して内側だけ解体する工事のことです。 内装解体工事は「スケルトン解体工事」と「それ以外」に大別され、どのような状態まで解体するかは関係者との話し合いで決まります。

躯体関連工事

軽鉄工事

軽鉄工事とは、内装工事の中で、軽量の鉄骨を用い、天井や壁の骨組み工事をいいます。新築やリフォームにおいて、部屋の間仕切りや天井を作る時に工事されます。

ボード工事

ボード工事とは、天井やクロスの下地工事です。 石こうボードを壁や天井に貼っていきます。石こうボードを主とする下地の板は、主に、断熱・防音・耐火などの役割があります。

木工事

木材の加工や組み立て、取り付け作業のことです。 大工が中心となり行なう作業で、店舗内装工事での木工事は、現場作業で木材を取り扱う工事をいいます。例えば、カウンター取付やドアの枠、現場で作る木工家具や間接照明などの木下地や木仕上なども入ります。

造作関連工事

木製建具工事

木製建具工事とは、開口部に取り付けられる木製建具の製作や吊り込み、建具金物の取り付け、調整などの工事のことです。室内のドアや窓が中心となります。

鋼製建具工事

鋼製建具工事とは、ドアや窓など、金属製建具を取り付ける工事のことです。 金属製建具には、スチール製のドア、アルミサッシ、ガラス、網戸などがあります。

ガラス工事

ドアや窓にガラスを加工して取付ける工事です。ミラーもガラス工事に入ります。

家具工事

工場にて材料を加工し、組み立てて、造作家具や木工造作を作ります。現場に運び込み、据付ける工事のことです。

防水関連工事

ブロック工事

コンクリートブロックを下から上へ積み上げます。鉄筋を土台に立てたり、縦筋を入れ、セメントと砂と水を練り合わせたモルタルを使います。

防水工事

防水工事とは、屋根や厨房など水がかかる場所に対して行います。水から躯体を守ったり、水漏れを防ぐために行う工事です。種類としては、ウレタン防水、FRP防水、アスファルト防水、シート防水があります。

仕上関連工事

左官工事

建物の壁や床の下地づくりと、仕上げ塗りを行なう仕事です。床仕上げの土間打ちは、下地にも仕上げにもなります。下地の場合は、仕上の精度にも影響を与えるため、フラットに仕上げる必要があります。漆喰や珪藻土といった仕上げも左官工事になります。

タイル工事

タイル工事は、床や壁の仕上げにタイルを貼る工事です。 タイル張りだけでなく、目地も仕上げます。

石工事

石工事とは、石材を加工したり、石材やコンクリートブロックなどで工作物を築造したり、建物に石材を取り付ける工事です。

金属工事

金属工事とは、鉄骨の階段、手摺、厨房のステンレス張りなど、金属を切った張ったをする工事です。元は金属でした。最近は非金属のアルミ製もあります。

塗装工事

塗装工事とは、塗料を木部や鉄などの材料に塗り付けて塗膜を作り、表面を保護したり美観を保つために行う工事。

クロス工事

クロス工事とは、壁や天井にクロス(壁紙)を貼る工事のことです。クロスには厚みがあり、下地の精度によって、下地が出やすい薄いクロスと、出にくい厚いクロスがあります。

外関連工事

外構工事

外構工事とは、建物の外の空間に必要な構造物や植物を設営したり、地面を整備します。店舗の外観デザインに影響を与えます。

看板関連工事

サイン工事

サイン工事とは、看板を作ったり、設置したりする工事です。看板の種類には、内照式看板、チャンネル文字、カッティングシート、カルプサインなどがあります。

シート工事

シート工事とは、粘着剤付きの化粧フィルム(シート)を貼る工事です。シートは耐久性が高くて耐水性もあるので、クロスが使用できない場所でも使えます。

設備関連工事

電気設備工事

電気設備工事とは、コンセントやスイッチ、照明器具の設置及びそこまでの配線をする工事です。電力会社から送電された電気を建物に引き込み、分電盤の設置など、建築物の中に安定的な電気供給ができるようします。

弱電設備工事

弱電設備工事とは、通信設備に使用されることが多い。 LAN設備やテレビ共聴設備、電話設備、インターホン設備、防犯設備、放送設備などが該当する

換気設備工事

換気設備工事は、空気を入れ替えるための設備の工事です。 換気設備は、給気設備と排気設備があります。建築基準法によって、原則として全ての建築物での設置が義務付けられています。飲食店の場合は厨房内のダクトの給排気のバランスが重要で、ダクト計算が実務的にも重要になります。

空調設備工事

空調設備工事は、空気調和設備の略で、室内の温度、湿度などを整えて、快適な空間を作るために行う工事です。エアコンをつける工事がメインです。

給排水設備工事

給排水設備工事とは、厨房やトイレなどの水を使用する設備の設置やメンテナンス、給水管や給湯管、排水管などを配管、接続する工事です。飲食店ではグリストラップと側溝などの排水経路と床高さの設定が、インテリアデザインにとって重要になります。

ガス設備工事

ガス設備工事というのは、ガス設備やガス栓の設置、ガス管の配管などのガス設備に関係する工事のことです。東京では東京ガスを基本として、プロパンガスのエリアもあるので、最初にチェックが必要です。

消防設備工事

消防設備工事とは、消防法に基づいて消防設備の設置・更新する工事のことです。感知器や消火器、自動火災報知設備など建物の用途や規模によって設置機器が異なりますので、事前に消防設備士や消防署に相談をします。

店舗内装業者選びの注意ポイント

得意な工事項目は?

店舗内装業者にどのような工事が一番得意なのか?を聞いて、実績と共に説明してもらいましょう。内装業者には、仕上工事しかできない企業もあります。住宅リフォーム内装工事であれば、サイン工事や家具工事ができないこともあります。店舗内装工事でも物販アパレルの店舗内装工事であれば、換気設備工事、給排水設備工事、ガス設備工事は得意ではない可能性もあります。飲食店舗内装工事であれば、外構工事ができないかもしれません。

できない工事はないか?

得意な建物や業種、規模感を確認しましょう!建物種別によってできるできない工事があるので、どのジャンルの工事の実績が多いのか?を聞いておく必要があります。建築工事を多くやっているか?住宅リフォーム工事を多くやっているか?飲食店舗内装工事を多くやっているか?物販アパレル店舗内装工事を多くやっているか?オフィス内装工事を多くやっているか?

担当者の知識レベルは?

担当者の知識と会社のノウハウは異なります。ただ、担当者が詳しい方がリスク軽減につながるので、担当者の知識が乏しい場合は、知識ある上司もつけてもらいましょう。

まとめ

自分が今からやりたい空間に必要な工事は、どんな工事項目か?を知る必要があります。工事項目を知ることで、できないことを無理やりやらせて、失敗するリスクを回避することができます。

店舗内装工事で飲食店であれば、ほとんどの工事項目が網羅されてます。飲食系の内装設計会社に物販やオフィス、アパレル店舗を依頼する場合は、デザイン面が気に入れば、基本的に問題ありません。ただ、その業態独特な使い勝手がある場合は、その点は気を付けておいた方が良いです。

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