店舗デザイン案の評価の仕方

なぜ店舗デザイン案を評価するのか?

直感も大切!でも指標も必要!?

店舗デザイン案を絞り、具体的なイメージになった時、みなさんはどのようにジャッジをしていますか?

代表者の直感でしょうか?
担当者の意見が強いのでしょうか?
ターゲット層に近い社員の多数決なのでしょうか?

どれも正しいですが、その前に店舗デザイン案の判断材料を事前に用意しておくことが必要です。それは隠れたリスクもアイデアもあるからです。一度でたアイデアをしっかりと数値化した方が、よりクオリティの高い店舗か出来上がります。

店舗デザイン案を評価し、改善する経緯が、オープン後の指標になる

色々考えたあげく、はじめに決めていた店舗デザイン案に最終的に戻ることは、よくあることです。これはとても良いことです。様々な視点での検証後にその案になったからです。オープン後に不測の事態に陥った際、この検証が役立つことがあります。はじめは上手くいっていなくでも、自分たちのアイデアに自信が持て、改善や継続する事できます。

社内だけではなく、一般人の意見が意外なヒントになることも?!

良い会社は社内意識が統一されてることが多くあります。これ自体はとても素晴らしいこと。しかし、新しい業態開発、今までとは異なる方向性のブランドを作る際には、中々新しいアイデア出しや良い評価mジャッジが難しいものです。

そこで重要なのが、社外の人々に聞いてみることです。具体的にイメージできる店舗デザイン案を見せることで、いろんな意見を聞きます。そうすることで、社内にはなかった新たな視点が見つかるかもしれません。

意見を数値にすることで、わかりやすくなる

あの店は可愛いよねー!
とってもオシャレな感じ!
なんか居心地いいんだよ。

など、感覚的な意見は、なかなか評価が難しいのです。この感覚的な意見は重要ですが、これを事前に作った指標をもとに数値化しておきます。必ず判断基準のひとつになってきます。

アイデア評価の効果とは?

デザイン案の評価をすると、なにが良くなるのか?

飲食店は不特定多数の人々が来店されます。店舗企画時に想定していたターゲットとは、異なるお客様に人気になることもあります。デザイン案の評価は、その不特定要因をより多く見つけ出すことができます。そして、その評価を受けて修正するか?しないか?も判断できます。

ブランド力や集客力を高める店舗デザインとは、どのように判断したらよいのか?

世の中に絶対はありません。ブランド力は、今までなかった良いサービスやモノを欲しい価格で販売することで、集客力が高まります。そして、文化、考え方、こだわりを伝え続けることで、ブランド力が強まります。そのような根幹となるものを発見ための一つのツールがアイデア評価です。

効果的なアイデア評価やり方

アイデア評価をするアンケートの作り方

アイデア評価アンケートの目的は、数値化です。各質問に5段評価をしてもらいましょう!型式は紙でもウェブサイトでもSNSでもなんでも構いません。

1NG3を普通。5OKとします。それぞれの項目の意図が、理解できるように端的に分かりやすい説明文をつけるようにしましょう。

5つの評価基準を知ろう!

問題解決してるか

現状の問題点を解決しているかを評価します。これは顧客視点での問題です。売上が上がらない、スタッフが動きやすそう。と言った運営側の意見ではありません。あくまで来店されるお客様がどのように感じるか?が大切です。

顧客の悩み=ペインをどのくらい解決しているかを評価します。

1(解決してない)3(まぁまぁ解決)5(完璧に解決)

印象はどうか?

見てもらった印象は良いかパッと見た感じの印象を評価します。お店に入る時、やはり見た目(視覚情報)が素敵であれば、来店率も上がります。同時にブランドイメージも上がります。

1(入りたくならない)3(普通)5(素敵!)

期待値を超えているか

首都圏は特にいろんなお店があります。お客様の目も肥えてますので、似たようなお店があれば素通りしてしまいます。期待以上でなければならないのです。店内に入った後のサービスや料理のクオリティも含めた期待値を評価します。

1(期待できない)3(まぁまぁ)5(期待できる)

主張を裏付ける事実や数字を見てどうか

街の人口や男女比、駅の乗降者数など、お客様になることと関係する数値から評価をします。定量化することで、比較検討しやすくなります。

1(低い)3(平均値)5(高い)

価値あるか

店舗アイデアに、今後の外食産業影響があるか?独自性があるかを評価します。

1(価値なし)3(普通)5(価値あり)

社内会議で良いディスカッションができる事前準備

アンケートを取り、表にまとめます。

5つの項目を表やグラフなど定量的な資料に置き換えていきます。
・過程で調べたものも合わせて参考資料としていきます。
・表から見えてくる考察を書き出しておきます。重要な順番に並べておきます。
・はじめに感じた印象と調べた後の印象を書いておきます。
・意外な視点の意見と多かった意見をピックアップしておきます。

これらを店舗デザイン案とともに、評価資料として合わせて置くと、効果的なディスカッションができます。

まとめ

良い店舗かどうかは、同僚や家族や知り合いに聞けば良いのです。

5段評価をしてもらう

1.問題解決してるか(ペイン)
2.見てもらった印象は良いか(証明する)
3.期待値を超えているか(期待以上)
4.主張を裏付ける事実や数字を見てどうか(定量化)
5.価値あるか(独自性)

上記の5つの項目からの意見を定量化することで、好き嫌いになりやすい店舗デザイン案を評価し、より成功に近づけるお店づくりにつながっていきます。ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。

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