飲食店のトイレはリピーター獲得に必須!?1人になるトイレは、最大の広告スペース

今日は、リピーターつながる店舗作りをするためには、トイレの空間デザインが重要ですよ~っていうお話です。なぜなら記憶に残りやすい環境があるからです。

リピーターにつなげるトイレデザインを考えるポイントは、

1 清潔感
2 香り
3 空間
4 アメニティー
5 BGM

です。これを実現する方法として5つあります。

1 女性客が多い店舗は手洗いとトイレを別室に!
2 明るさは店それぞれ。清掃しやすい照明計画に。
3 消臭スプレーは付属。お店のブランドを表す香りに。
4 客席の雰囲気を合わせながら、インパクトを強くする
5 エアコン、BGMなどの設備はプラスアルファで。

上記のポイント、デザインパターンを活用することで、筆者が実際に作った店舗では、お客様からの口コミの評価が上がっています。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。


上記のポイントを一つ一つ細かく解説していきます。

なぜ、トイレがリピーター獲得につながるのか?

1人になれるトイレは、最大の広告スペースなのです。ブランドイメージや記憶に残せる場所でもあります。トイレはお客様に見られる大切な空間です。汚ければ不快な気持ちにさせ、二度とお店に来なくなります。 

トイレは我にかえる空間

食事の最中は、友人や恋人との会話、運ばれてくる料理やドリンクに思考がいきます。飲食店でひとりになり、視野が広がるのがトイレや喫煙、携帯電話なのです。そのうちトイレがお店づくりに関わってくる点になります。 

トイレでは、空間が目に入りやすく、用を足すだけではなく、化粧をしたり身だしなみを整える場にもなっています。 

全体空間と隔離されてるので、空間デザインを変えやすい

空間としては、客席とは別空間となっているので、明るさも色合いも変えやすい場となります。雰囲気を楽しんでいるところにいきなり目を覚まさせる空間はダメですが、より楽しませるわかりやすい変化ある空間にすることが記憶に残りやすくなります。

話のネタになりやすい

トイレから席に戻ったときに「ここのトイレ面白いから後で行ってみて!」と話題に上がるとお店の価値があがります。リピートに繋がりやすくなっていきます。また、ショップカードや販促物、イベント告知、隠れメニューなど注文やお店のファンになってもらうキッカケの場所となります。 

トイレで印象に残る5つの要素 

清潔感 

やはり汚いトイレの飲食店は、あまり行きたくないですよね?常に清掃を定期的に行うオペレーションを取り入れる必要があります。また、暗すぎて見えなかったりすると、お客様にそれが見つかったときはネガティブな印象が強く残ってしまいます。拡散する照明や雰囲気を保ちたいときは、間接照明や別配灯で対応することが必要になります。 

また、腰から下の壁や床は、オシッコがかかったり、靴で汚れたりしやすい箇所なので、拭き取りやすい内装素材にする必要があります。 

香り 

香りはブランドイメージに大きなイメージを与えます。石鹸の香り、茶香炉、ハーブ、木など様々な香りがあります。トイレは小空間なので、アロマが簡単に匂いをつけやすいので必ず行うべき要素です。些細な気遣いがお客様に必ず伝わります。 

また、香りまでこだわると高級なイメージをつけやすいので、客単価が安いお店でもお得感を感じてもらえ、リピートにつながっていきます。 

空間

本来、トイレは大きな面積をとりたいところですが、客席数との面積配分を考えると小さくなりやすいです。 

そこで、ミラーや光、内装材のパターンなどを使い、奥行き感や拡がる印象を与え広く感じさせるデザインをします。 

もしくは、空間が狭いことを逆手に取って、光と影、ディスプレイやアートを用いたデザインも好印象を与える効果があります。例えば、和食店舗にて漆黒の闇に一筋の光が一輪挿しを照らすシーンを創り出したりします。 

重要なのは、いかに好印象を残せるか?これに限ります。 

アメニティー 

女性がよく気づくアメニティー。お手拭き、綿棒、マウスウォッシュ、油取り、爪楊枝、クリームなど。最近は男性も気にする人が増えてきています。アメニティを入れている箱にも店内と同じ雰囲気作る必要があります。 

例えば、和食であればアメニティーを木の箱に入れてあげたり、茶香炉を炊いたりします。カジュアルオーセンティックな雰囲気なら、鉄の棚や骨董品屋から古い額を購入し、ミラーを入れたりすると、手作り感が生まれ、お客様に伝わっていきます。 

BGM 

飲食店のトイレで音は意外と記憶に残ります。機能面での用を足す音を消すことも必要です。 

店内とは異なるよく来る層のお客様世代に合わせた音楽をリピートさせることで、席に戻った時の話題にもなりやすいです。 滞在時間が短いので、3曲ほどの少ない曲のほうが共通の効果が生まれやすくなります。

また、無音にすることも効果があります。より視覚や嗅覚などの他の感覚に集中させることもできるからです。 

何に興味を持ってもらい、良い記憶に残せるかを考えた上で、デザインをすることが重要なポイントです。 

具体的にどのような設計をすれば効果的か 

女性客が多い店舗は手洗いとトイレを別室に! 

女性客が多い店舗は、化粧室として機能する手洗いを用意することが必要です。その際にトイレが一つしかない時は、手洗いとトイレは別にすべきです。お化粧は滞在時間が長い傾向があるので、手洗いを別室にし、緩和する必要があるからです。 

明るさは店それぞれ。清掃しやすい照明計画に。 

トイレ内の明るさは、暗くても明るくてもどちらでも良いです。お店の雰囲気に合わせた形、そこで目が覚めないように、現実に戻らないようにすることが重要です。 

暗いトイレにする場合の気をつける点は、床面や便器周りの清掃がしやすい明るさにすることです。間接照明を使い壁面や床面の部分的な照度を取る必要があります。 

消臭スプレーは付属。お店のブランドを表す香りに。 

トイレの香りが良いと、お店のイメージが向上します。それは香りにまでこだわりがあり、気配りが行き届いていると思われるからです。 

アロマは多数ありますので、ディフューザーやスプレーなどを利用するのが良いです。作り方も簡単ですし、香りを専門で扱っている業者もいます。 

また、和の場合は茶香炉もイメージにあってきます。 

消臭スプレーはサブで置いておくことをオススメします。 

客席の雰囲気を合わせながら、インパクトを強くする 

トイレはインパクトの強い多少派手なデザインの方が良いのです。正面にアクセントウォールを作りましたり、照明をたくさんつけたりとデザインは様々です。 

客席との空間が繋がっていませんので、別空間を作りやすいのです。 

エアコン、BGMなどの設備はプラスアルファで。 

トイレにはエアコンを入れたほうが良いのですが、それはコスト次第です。換気扇は必ず入れますので、空気の循環はさせます。トイレのドアには、アンダーカットやガラリを取り付け、給気をしっかりとることが重要です。 

また音楽などのBGMは、店内と同じ音源でも良いのですが、気分やより聞かれやすいので、iPodなどの音楽プレーヤーと置き型スピーカーで流すのも良いのです。 

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