空間デザインは、飲食店経営に影響を与えているのか?

店舗開業に必要な店舗づくりに、こだわりを持つべき理由

コストとフィーリングも重要だけど、、、

店舗デザインを依頼する設計事務所やデザイン会社、設計施工会社にお願いする場合、ネット検索や知り合いからの紹介で面談して、デザイン提案と設計見積や施工見積を出してもらい選定しているかと思います。その際の選定基準は、空間デザインとコストとフィーリングになってきます。

コストは数字ですので比較しやすく、フィーリングは話しやすさ、レスポンスの速さ、スピード感で判断しやすいはずです。問題は空間デザインです。

空間デザインの判断基準は、「イメージとあっている」ということがメインになっていはずです。飲食店に必要な空間機能な集客機能の判断は難しいのです。実は、空間デザインが飲食店経営にどのように影響があるのかが、いまいち見えていないことに問題があります。そこで私たち飲食店デザイン研究所では、空間デザインが飲食店経営与える影響が、どのようなものがあるのかを日々研究しています。今回はその一部をご紹介させていただきます。

そもそも店舗デザインをデザイナーや設計事務所に頼むメリットは何か?

店舗デザインをお願いする経営者もいますが、それは既に飲食店を経営されていることがほとんどです。店舗を初めて開業するオーナーにとっては、店舗づくりという視点がメインです。要するに、店舗自体を作ってくれる業者=設計も施工もその他、お店をオープンさせるにあたり必要なものを教えてくれる業者。ですので、店舗デザインに必要なものは、雰囲気がすべてとなってしまうのです。これはとても危険な考え方です。

飲食店は、アパレルや物販、オフィス、住宅とは異なり、オペレーション計画、設備計画が独特なものがあります。少なくとも飲食店を行なっている業者にお願いすることは、絶対必要な要件になってきます。

それに加え、飲食店の集客デザインや内装機能的なデザインが必要となってきます。これはプラスアルファかもしれませんが、「飲食店は潰れやすい」と言われているのは、このような飲食店舗づくりの当たり前のことを当たり前に実行することが大切になってきます。

店舗開業資金での内装工事費用は、かなり大きな割合をもっている!

資金面では、内装工事にかかる費用は、お店づくりではかなりの比率を占めます。そのコストの基本を決めるのが店舗デザインになってきます。店舗デザインによって決められたプランや内装材や設備スペックなどの合計が、工事の施工見積に反映されるからです。店舗デザインの考え方ややり方によって、内装工事費用は大きく変わるのです。

飲食店経営に影響を与える空間デザインの法則

8020の法則

経済学者のヴィルフレード・パレードは、イタリアで20%の人が80%の富を持っていることに気づいた。

20%の空間デザインが、飲食店に来るお客様の80%に印象づけます。

空間デザインを構成するのものは、数多くあります。床壁天井だけではなく、家具、厨房機器、ディスプレイ、照明器具など複数影響を与えています。しかし、お客様が見ているポイント、記憶に残るポイントは少ないのです。デザイン要素を20%に絞ることで、80%の人に伝わるデザインとなります。

形態は機能に従う

センスあるオシャレな空間デザインは、機能を突き詰めることにある。

飲食店ではカウンター席とキッチンとの断面設計にあります。必ずと行っていいほど、厨房とカウンター席の間には、「料理を見せたい!」「調理の手元を隠したい」「シズル感を見せたい!」などデザインと機能が密接に関係しています。椅子の高さ、カウンターテーブルの高さ、厨房の高さとミリ単位での機能性が形状を作り出しています。

バック・オブ・ザ・ドレッサー

ひとつのデザインを構成するあらゆる部分は、同一の品質基準を満たすべきだという原則

アップル社の共同設立社であるスティーブ・ジョブズが非公式に低減した原則です。普段は顧客の目に触れない部分に対し、デザイナーやデベロッパーがどの程度クラフトマンシップを発揮しているかが、製品の品質を示す良い指標になります。

テーブルの裏側の肌触りや収納内部の機能性をこだわって作ることで、お客様の満足度にも影響してきます。もし、テーブルの裏側がザラザラしてたら、あなたはどう思いますか?

美的ユーザビリティ効果

美しいデザインの空間やプロダクト(モノ)は、人々をポジティブにする効果がある。

デザインの美しいものは、美しさに欠けるものよりも、使いやすいと認知される効果

食事をしている場が、ドキドキワクワクするような雰囲気であれば、多少のサービスの不手際があっても許容されることが多いです。

素敵なインテリアデザインをしてくれる設計事務所の特徴

私ども飲食店デザイン研究所も店舗設計をおこなっています。しかし、ここでは私たち同業者としてみて、良いなと思うインテリアデザイナー、設計者の特徴を挙げていきたいと思います。

コンセプトとデザインイメージがわかりやすい!

コンセプトのキャッチコピーや説明文がわかりやすいことが大切です。それが店舗のイメージパースを見た際に、リンクしたかどうかはとても重要なポイントとなります。それは、来店されるお客様も素人であり、オーナーの想いを間接的に感じることが大切だからです。

お店のやりたいこと、想いが込められている!

あなたの創る店舗が目指していること、やりたいことが、空間デザインとして表現されているのかも大切です。お客様が来てくれて飲食店は成り立ちますが、あくまで事業を立ち上げる意味を持っているのは、オーナーであるあなただからです。これから飲食店を進めていくためにも、満足度できる店舗デザインにすることがモチベーションにも繋がります。

想定しているお客様層が好きそうな空間に仕上がっている!

店舗空間の雰囲気を楽しむのは、お客様です。そして、雰囲気が気に入る空間デザインであれば、また来たくなります。友人や家族にも教えたくなります。その想いが口コミで広がり、人が集まる飲食店へとなっていくのです。

まとめ

空間デザインを依頼する「本来の目的」「デザインに対する知識」「デザイン会社」がわからない場合は、次の3つの視点を持って、お店作りに望むべきです。

1.店舗をただ作ってくれる会社は、デザイン依頼する意味がない!
2.
インテリアデザインという専門知識を活かして、飲食店経営をバックアップ
3.デザイン会社によってスタンスが異なるので、よく話を聞いて選定すべき。

空間デザインをこだわることで、集客できる飲食店ができるだけでなく、ブランドイメージが向上し、あなたの社会的ステータスを上げてくれます。

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