DIYをするメリットとは何か?
もちろん!コスト削減
DIYを考えている皆さんの最大の理由が「コスト削減」
飲食店を開業する上で高額になってくるのが、内装工事費です。そこをどのようにしてコスト削減をしていくのか?それによってより良い空間にするためにはどうしたら良いのか?それを考えていきたいと思います。
ものづくりに参加すると愛着が出て、大切につかう「IKEA効果」
IKEA効果とは、ものを作るという行為が、作り手に対し、そのものの近く価値を高める働きをすることを言います。
DIYにて家具を作ったり、内装の塗り壁を塗ることで、空間づくりの一部を手作りします。そこにより高い価値を認めるようになります。これは時間がかかったり大変であればあるほど、価値が高まりやすくなります。逆に簡単に出来てしまったものは、記憶にも残りづらく、価値は低くなりやすいのです。
ちょっと壊れても自分でなんとかできる能力が出来る
職人と一緒に空間づくりをしていると、自然と他の工事もどのように行なっているのかが見れるので、理解が深まります。コミュニケーションも取ると教えてくれます。万が一、何か問題が起きても、この経験が活かされることになります。自分で修繕できるものは自分でやり、出来ないものはそこを作っていた職人へ連絡すればとてもスムーズなのです。
通常、設計者や現場監督へ連絡を入れるのですが、そこから水道屋、電気屋、大工などに連絡するので、時間的なロスはどうしても出てきます。直接連絡すれば、自分の予定と合わせるだけですので、すぐに対応可能であることもあります。
飲食店の内装を自分でやればいくらでできるのか?
何の工事が、いくらかかっているのか?
実際の工事見積もりを見ながら、検証してみましょう!
まずは、各工事項目に何があるのか?把握しておきます。
大きく分けると仮設工事、内装工事、設備工事、経費に別れます。
そして、各工事項目をパーセンテージで表現しておきます。そしてグループに分けてみます。
仮設+経費 11.5% →おまかせします。
設備工事 44.6% →おまかせします。
内装工事 43.9% →DIYします。
実は設備工事がコストの大きな割合を占めている?!
設備工事は、電気や給排水、ダクトなど飲食店では一番問題がおきる場所なので、プロにおまかせしましょう!自分たちで工事するには難しいです。実は設備工事が44.6%と半分近く占めています。
仮設+経費は、全体のスケジュールや最終的に取りまとめをしてくれる費用はお支払い必要です。
内装工事は、出来る部分と出来ない部分があります。建具や壁などの躯体に関わる部分はおまかせします。また、家具はあまり費用感は変わりません。
材料費と人件費の考え方
上記の工事項目では、材料費と人件費が入っています。工事の難易度によって人件費比率が上がって行きます。70%人件費のものもあります。今回は人件費は50%としてみてみます。この部分が、あなた自身が工事を手伝うことで、削減できる部分となります。
どこまでDIYで、どこから内装業者に頼めばよいのか?
DIYで出来る項目と出来ない項目を分ける
人それぞれDIYの出来る範囲が異なると思います。造作家具、塗装、左官、建具の枠周り、カウンター、テーブルなど出来ることと出来ないことを項目にしていきます。
時間がかかってしまうと、家賃分がマイナスになっていく
DIYでコスト削減と時間コストの差し引きを考えます。
全体工期が、普通の工期より2~4週間遅れてしまうと、家賃がかかってしまいます。明らかに時間がかかりそうな場合であったり、都心部の家賃が高い地域では、DIYをすることで、時間的コストが掛かってしまう場合があるので注意して、判断しましょう!
考え方に賛同してくれる工務店を見つけるのが勝負
飲食店でDIYを行うことは、施工会社の協力が必須です。何かわからないことがあれば、聞かなくてはいけませんし、職人はプロですので、スピーディーに工事を進めていきます。工事の順序も決まっていますので、ある工種が終わらないと、次の工事が出来ないことも出てきます。工事は時間との勝負ですので、ある程度スケジュールには余裕をもって計画してもらうようにしましょう!
どこで?どんな材料を使えばよいのか?
ホームセンターでほぼ揃う?足りないものはネットで
首都圏にある最近のホームセンターでは、ほとんどの材料が手に入ります。また、工具をレンタルしてくれるところもあります。工具は現場監督さんに事前につかう日をお話して借りたり、自分で調達しなくてはいけません。インパクトや安価な工具は、買っておきましょう。
ホームセンターで出来る限りのことをやっておく
ホームセンターでは、木材の加工を行っているところもあります。現場での作業は、中々思うようには進んでいかない事が多いです。ですので、できるだけホームセンターで加工しておいて、現地で組み立てるのをオススメします。その方が素早くキレイに作れるからです。そのかわり、しっかりと加工寸法を間違えないように指示しなくてはいけません。
ネットでは特殊なものを探す
特殊な塗装や金物などは、ネットで探すのが良いです。今の時代、買えないものは、あまりないと思います。事前に探して、コスト感を把握しておきましょう。もちろん納期も注意が必要です。材料が来るまで2週間もたってしまうと、工事スケジュールに大きな影響が出てきてしまいます。
まとめ
DIYをするメリットは、
自分の時間を使って、内装の人件費分が下がる
空間に愛着がわく
自分の店舗の建築的なことが把握できる
この3つのメリットを理解した人だけが、効果的にイニシャルコストを下げる事が出来ます。