ビジネスモデル をより実現可能性に近づけるために、、、
良いアイデアが思いついたからといって、成功するとは限らない?!
何かを見たり、体験した刺激からアイデアは、ふと思いつくものです。しかし、同じようなアイデアを思いついている人がいるかもしれません。もうすでに実行しているかもしれません。どんな良いと思ったアイデアでも、必ず成功するとは限りません。
どうせやるなら、確実に!
一度やると決めたら、そのビジネスモデルのためにあなたの時間を多く費やします。その労力をより結果に結びつけるために、実行前にすべきことがあります。SWOT分析です。ビジネスモデルを実行する前に、分析し、より成功へと近づくために行います。
自分で思いついたアイデアを客観的に見るべき
あなたの思いついたアイデアは、どんどん良い面ばかり膨れ上がっていきます。そこには失敗に陥る罠がたくさんあります。一度、俯瞰で自分のアイデアを見る必要があります。周りの経営者やスタッフ、家族などにも評価をもらい、客観的に判断すべきです。
新たなアイデアを実行するのは、誰でも怖い!
アイデアは思いついたが、本当に成功できるのか?失敗しないのか?
アイデアは実行しなければ、成功するか失敗するかは、誰もわかりません。しかし、前例を調べることで、すでに成功もしくは失敗した理由がわかれば、対策も取れます。集客できそうな店舗アイデアの裏付けが取れるだけでも、自信につながり、それを信じてぶれることもなくなります。
SWOT分析はどのようにやるのか?
なぜ必要なのか?
「思いついたら、すぐ実行!」
それはビジネス基本ですが、その前に成功確率を上げるためにやるべきことが、SWOT分析です。誰の意見も聞かずに突っ走って、失敗しては意味がありません。そのビジネスにはいろんな人が関わっています。
SWOTって?
プラス要因 | マイナス要因 | |
内部環境 | 活かすべき強みは?(Strength) | 克服すべき弱みは?(Weakness) |
外部環境 | 市場に機会はあるか?(Opportunity) | 回避すべき脅威は?(Threat) |
機会と脅威を知ることで、競合店が動いた時にも慌てずにすむ
外部環境分析である機会(Opportunity)と脅威(Threat)とは、どのようなものなのでしょうか?
・外食業界や中食業界の市場規模や成長性
・競合店の状況
・景気や経済状況
・政治の状況
・法律
これと合わせてファイブフォース分析を行うと良いです。
機会(Opportunity)
・ビジネスチャンスと考えられる環境の変化
・環境変化に対する競合店や外食に関係する他業界の動き
実はニュースなどの大きな情報収集も大切なのですが、飲食店では街で起きている小さな情報が、鍵を握っていることが多いです。普段の生活からアンテナを張っておく必要があります。
脅威(Threat)
・自社の強みがなくなる危険性のある大きな環境変化
・自社の料理やサービス、空間と競合する他店の動向
目標に向かって計画を立てて実行に移しても、その努力が無駄になる市場環境を洗い出します。正直言って、これはあまり見つけたくない項目です。。。でも、やっておいた方が将来的には良いのです。
強みと弱みを知ることが、オープン後の行動に役立つ
・会社や各店舗ごとに持っている強み(Strength)と弱み(Weakness)
・個々の社員やバイト持っている強み(Strength)と弱み(Weakness)
これは組織と個人では、異なる物が出てくるものです。両方の視点で考えることが大切です。
強み(Strength)
・お店に来店してくれるお客様が、この店舗を選んだ理由
・SNSやウェブサイトで売り込む時の店舗の特徴
例えば、その日仕入れた新鮮な魚が日替わりで変わる!結婚式など記念日に利用したくなる雰囲気、子供も連れてこれるなど、来店されるお客様のメリットを考えてみましょう。
弱み(Weakness)
・自店が苦手なこと
・競合店にはあって、自店にないもの
・想定以上に、コストがかかっているもの
・目標を達成に必要だが、現状は揃っていないもの
・やらなければならないのに、出来ていないこと
・時代遅れになっているもの
実は強みと弱みを2つに分類するのは、とても危険なのです。それは、自分たちは弱みだと思っていたことが、周りから見たら強みになることがあるからです。
「~ができないからこそ、~だけがんばる!」
というように、多くの強みがあるからと言って、有利というわけではありません。シンプルに機能を削ぎ落とすことによって、最大化できる強みもあることを忘れないでください。
定量的、定性的な2つの視点から見るべき!
強み、弱み、機会、脅威の4つの項目を出していくと、整理が大変になってきます。初めの方に出ていたアイデアが埋もれてしまうこともあります。それを防ぐために、必ず全てのアイデアに数字で評価をしてきます。そうすることで素早く重要情報が手に入ることになります。
クロスSWOT分析
次の4つの視点を持つことが、アイデアが出るきっかけにもなります。
強み × 機会
店舗の強みを最大限に活かし、ビジネスチャンスを掴んでいきます。企業としての独自性を伸ばします。
強み × 脅威
競合店や他業界の脅威を撃退するだけでなく、ビジネスチャンスに変えることを目指します。
弱み × 機会
弱みを最小限に抑えるだけではなく、逆の側面から考えれば、強みに変わることもあります。
弱み × 脅威
弱みに脅威が加わると、大打撃を受けるだけでなく、最悪の状況に陥ることもあります。
まとめ
人が集まるお店ができるアイデアなのかを、実行する前に必ずチェックします。
そのチェックポイントが、次の3つがポイントです。
1.お店の強み、弱みをしっかり把握すること!
2.競合店や他業界の機会と脅威を見つけておくこと!
3.定量的、定性的評価を数値化しておくこと!
SWOT分析をしっかり行い、より多くの飲食店が成功へ近づいて欲しいものです。