資金調達のために、一番重要なポイントは、補助金や助成金の情報を把握しておくことです。なぜなら、お店をオープンし運営していくために、お金は必須だからです。
資金調達のために、補助金や助成金の情報を把握するうえで大切なポイントは
①助成金と補助金の違いを把握
②飲食店で利用できるものを把握
③情報収集するサイトを把握
です。これを実現する方法として3つあります。
①助成金や補助金は毎年変わるので、チェックすべきウェブサイトを登録しておくこと
②2~4月などの年度が変わる時に発表されることが多いので、スケジュールを把握しておくこと
③今年分の条件や内容を把握して、来年に備えること
上記のポイントを活用することで、筆者が実際に作った店舗では、補助金助成金をうまく活用しています。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。
上記のポイントを一つ一つ細かく解説していきます。
知っているだけで、お金が楽に!?飲食経営が有利になること
飲食店を開業するにあたり、多くの資金が必要になります。特に初出店の方で、サラリーマンやOLからの脱サラでの開業はより身近にないのが資金調達です。基本的には政策金融公庫や市区町村の制度融資、信用金庫などの各金融機関に相談へ行って、融資を貰いに行きます。しかしそれは、あくまで貸してもらうだけです。いつかは返さなくてはいけません。
それとは別に企業や民間団体、個人事業主などに対して、応援してくれる団体があります。「返済不要のもらえるお金」ということです。
助成金、補助金とは何か?
助成金と補助金の違いは何か?
助成金と補助金は「返済不要」つまり、どちらも「もらえるお金」という点が共通しています。では、何が違うのでしょうか?
それは、助成金が要件を満たせばほぼ受けられるのに対し、補助金は受けられるか分からないという部分です。
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補助金 |
助成金 |
主な実施機関 |
経済産業省・中小企業庁 |
厚生労働省 |
審査の有無 |
形式要件を満たす事が必要 必ず提案内容の審査有り |
形式要件を満たす事が必要 実地審査を行う場合も有り |
採択率 |
良案と認定された場合に支給 |
条件を満たしていれば受給することができる |
募集期間 |
比較的短期(原則1ヶ月以内) |
比較的長期(通年、半年など) |
助成金とは?
企業や民間団体、個人事業主などに対して、創業支援・人材雇用や育成に利用できる資金支援制度のほとんどが助成金です。厚生労働省が管轄しているものが多く、市区町村といった地方自治体や公的団体が実施している助成金もあります。目的は、国の政策目標を達成するために交付されるお金であることが多いです。
補助金とは?
企業や個人事業主などに交付されるお金である点は助成金と同様で、事業立ち上げの際に利用できる制度のほとんどが補助金です。経済産業省が管轄しているものが多く、地方自治体や公的団体が実施している補助金もあります。補助金も行政上の目的を達成するために行なっていることが多いです。
注意点は?
融資とは異なり、どちらもお金は最後に支払われます。要するに、自己資金での建て替えが必要になるようことです。この点は注意しなくてはいけません。
例えば、手元に100万円があるとします。それを当該制度に認められた費用を100万円使います。その使ったお金のうち、1/2の50万円が後から戻ってくるということです。先に資金が調達できる融資とはこのスケジュール感が異なるわけです。
飲食店で利用できる補助金や助成金は?
創業時利用できる助成金や補助金を探してみよう!
創業助成金
都内開業率の向上を目標とし、東京都における創業のモデルケースになりうる創業者を支援します。
地域創造的起業補助金
令和元年度、2年度の地域創造的起業補助金は予定されておりませんので、再来年またチェックしてみましょう!
地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(地域・社会課題の解決支援)の起業家教育事業
中小企業等が地域内の関係主体と連携しつつ、地域・社会課題解決と収益性との両立を目指す取組み(「地域と企業の持続的共生」)を支援
創業促進補助金
平成31年3月28日(木)~平成31年4月24日(水)【17時必着】
運営に必要な助成金や補助金を探してみよう!
IT導入補助金
サプライチェーンの毀損への対応、非対面型ビジネスモデルへの転換、テレワーク環境の整備等、具体的にに取り組む事業者によるIT導入等を優先的に支援するために創設されました。
小規模事業者持続化補助金
地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ることを目的としています。
雇用関係の助成金や補助金を探してみましょう!
厚生労働省のウェブサイトに基本的には載っています。まずは一度見てみましょう!
雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)
新型コロナウィルス感染症の影響を受ける事業主を支援するため、4月1日~6月30日の緊急対応期間中は、全国で、全ての業種の事業主を対象に、雇用調整助成金の特例措置を実施します。
キャリアアップ助成金
非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、これらの取組を実施した事業主に対して助成します。
トライアル雇用助成金
職業経験、技能、知識等から安定的な就職が困難な求職者について、ハローワークや職業紹介事業者等の紹介により、一定期間試行雇用した場合に助成するものであり、早期就職の実現や雇用機会の創出を図ることを目的としています。
人材開発支援助成金
雇用する労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、職務に関連した専門的な知識及び技能を修得させるための職業訓練等を受講させる事業主等に対して助成します。
情報収集できるサイト
ミラサポ
中小企業向けの補助金支援サイトです。
中小企業庁
さまざまな支援制度が用意されています。一度は見たほうが良いサイトです。
まとめ
制度を有効に利用するポイントは、
・助成金や補助金は毎年変わるので、チェックすべきウェブサイトを登録しておくこと
・2~4月などの年度が変わる時に発表されることが多いので、スケジュールを把握しておくこと
・今年分の条件や内容を把握して、来年に備えること
上記に3つのポイント抑えておくだけで、助成金や補助金の有効活用が可能になります。