飲食店開業予定者必見!オープンまでに必要な手続きは何?いつごろ?申請書類と資格まとめ

スムーズにオープンさせるために、一番重要なポイントは、必要な手続きを把握しておくことです。です。なぜなら、スムーズにオープンが出来なければ、成功確率が下がるからです。

必要な手続きを把握をするための大切なポイントは

①やりたい飲食店に必要な手続きを把握しよう
②自分でやれるものと、業者へお任せできるものを分けよう
時間に余裕を持って、早めに動こう

です。これを実現する方法として3つあります。

①あなたのお店に必要な届け出をリストアップすること!
②自分でやる手続きと業者へ頼む書類をいち早く依頼すること!
③上記の2つの項目をいつやるのかをスケジュールに入れておくこと!

上記のポイントを活用することで、筆者が実際に作った店舗では、スムーズなオープンを迎えることになります。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。


上記のポイントを一つ一つ細かく解説していきます。

手続きは知っていれば簡単!まずは届け出には何があるか全て知っておこう!

まずは、飲食店で必要な手続きの全体像を知る必要があります。いつ、何を提出するべきなのかをまとめています。こちらを知っていれば、まずはもれなくオープンまでの届け出や資格が網羅できます。

届出先

届出

対象

届出時期

保健所

食品営業許可申請

全店舗

事前相談は平面プランが決まった時。
書類提出は着工前にを目標に。
検査日は建具、厨房機器が設置後、完成前後が目安です。

消防署

防火管理者選任届

収容人数が30人を超える店舗

営業開始まで

防火対象設備使用開始届

建物や建物の一部を新たに使用し始める場合

使用開始7日前まで
・内装業者に任せましょう!
・届け出が必要かどうかは、内装業者に任せましょう!

火を使用する設備等の設置届

火を使用する設備を設置する場合

設備設置前まで
・内装業者に任せましょう!

警察署

深夜酒類提供飲食店営業開始届出書

 深夜12時以降もお酒を提供する場合

 営業開始の10日前まで
・必要図面は内装業者に任せましょう!

風俗営業許可申請

客に接待行為を行う場合
(スナック、キャバクラなど)

 営業開始の約2ヶ月前
・必要図面は内装業者に任せましょう!

税務署

個人事業の開廃業等届出書

個人で開業する場合

 開業日から1ヶ月以内

労働基準監督署

労災保険の加入手続き

従業員を雇う場合

 雇用日の翌日から10日以内

公共職業安定所

雇用保険の加入手続き

従業員を雇う場合

 雇用日の翌日から10日以内

社会保険事務所

社会保険の加入手続き

法人の場合は、強制加入
個人の場合は、任意

やれる時に早めに済ましておきましょう!

※調理師免許は必須ではありません。

任せるものは先に依頼を!

基本的には全て飲食店経営者のあなたが、手続き関係を実行することが大前提になっています。しかし、専門的なものもあり全ての書類を一人で準備するのはとても大変ですし無理があります。そこで、任せるべきものをリストアップしておきます。

  • 食品営業許可申請の平面プラン
  • 防火対象設備使用開始届
  • 火を使用する設備等の設置届
  • 深夜酒類提供飲食店営業開始届出書の必要図面
  • 風俗営業許可申請のフォロー

すべて任せると計画どおりいかない?!頼むべき範囲と知るべきポイント

保健所に提出するプランは、設計者(デザイナー)に相談すべき

保健所に提出する書類は、基本的には不動産情報や図面情報から読み取れます。もし、よくわからないということであれば、設計者(デザイナー)や内装業者に相談すれば、答えてくれます。

平面プランで影響が出てくるチェックポイントは

手洗器
・厨房内の手洗器 厨房機器の一槽シンクで良いか?L30でないといけないのか?
・客席の手洗器 トイレ内に設置がOKか?トイレ外に設置しなくてはいけないのか?

厨房と客席の扉
・腰までのスウィング扉、パン屋やケーキ屋などの菓子製造業が併設されている場合は、天井までの扉で完全区画すること

消防署への届け出の中では任せるのは書類関係、計画に関係するグレーゾーンは協議が必要

「防火対象設備使用開始届」「火を使用する設備等の設置届」は内装業者にお願いしておきましょう!飲食店の慣れている業者であれば、やることが当たり前になっていますので、勝手にやっていることもあります。

それより、建築基準法と消防法に関わる消防署との協議は早めにおこなう必要があります。なぜなら平面プランの計画に大きな影響が出てくるからです。それが、コストにも影響をし、店舗の資金計画にも影響を与えることがあります。これは不動産屋からもらう建物情報と消防署との話し合いで決まってきますので、何よりも早く行う必要があります。プランやイメージの大枠が決まり始めたら、内装業者や設計者(デザイナー)に消防署へ事前相談に行ってもらいましょう。

警察への届け出は内装業者や設計者の協力は必須!

「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」につきましては、平面図による面積計算や避難経路などの図示が必要になってきます。事前に警察署へ相談しに行き、書類の書き方や必要図面を確認しながら、担当者の雰囲気を見ておきましょう。そして、必要図面は内装業者や設計者(デザイナー)へおまかせし、書類はあなたが準備を進めます。

「風俗営業許可申請」につきましては、やったことのある内装業者へお願いしたほうが確実です。内装の寸法確認や照度の計測、視界の確認など独特な検査があるからです。そして、それには工事と密接に関わってきますので、内装業者との打ち合わせを綿密に行うことが必須となります。

その他、税務署、労働基準監督署などへの提出はご自身で

こちらに関しましては、会社経営者として必要な知識ですので、あなた自身で行なった方が良い項目です。飲食店従業員のときは、マネージャー、ホールスタッフ、料理人といった職種であるのですが、独立すれば経営者という立場になります。雇う側と雇われる側では、立場が真逆です。今までやってもらっていたことを今度はあなたがやることになります。

まとめ

無事に店舗開業するためには、次の3つのことを気をつけて実行すべきです。

1.あなたのお店に必要な届け出をリストアップすること!
2.自分でやる手続きと業者へ頼む書類をいち早く依頼すること!

3.上記の2つの項目をいつやるのかをスケジュールに入れておくこと!

この3つの項目を実行できれば、スムーズにオープンを迎えることが出来ます。

関連記事

  1. より多くのお客様に来店されるブランドになるには?多店舗展開を…

  2. 飲食店はリピーターがすべて!新時代も集客はファンづくり?!

  3. 物件も内装も運営もお金がすべて!潰さない店づくり。

  4. コロナ後の出店計画に覚えておきたい!誰に来店してもらいたいか…

  5. 飲食店の設計施工のスケジュールの流れを知ろう!失敗しないお店…

  6. オープン後にマーケティングで差別化?!って結局なにをすればい…

無料見積もり・ご相談

飲食店デザイン研究所

無料見積もり・ご相談