これまでになかった問題を解決する=未知なる問題を見つけよう!+新たな解決案を探そう!
まだ知られていない問題を探し、解決案を発見することで、新たな店舗デザインへとつながります。
店舗デザインは今の事実に対する解決ではなく、みんなの不便さや悩みを掘り起こし、それを解決することで、新たな店舗デザインへとつながります。問題自体を表面的に捉えていますと、その解決案も表面的になってしまいます。
「本当は何に悩んでいるのだろう?」
「今の飲食店に不満はないのだろうか?」
と、何気ない不自由さ、物足りなさを解決することで、新たな店舗デザインへとつながるのです。
新しいブランド企画を作る時に、どう考えたらいいのか?
社内のアイデアが似てしまう?!
同じ会社内でのアイデアが、似てしまうことはよくあることです。それは同じ理念で、同じ方向性のものを作り続けているからです。社外へ出て、飲食店をお客様視点で見ることや、同業者や飲食関連業者に意見を聞くことも必要なのです。
新業態開発の異なる視点を探すには?
そもそも飲食店に求められているものは、何なのでしょうか?
家では食べられない料理が食べられる!
家事をお休みできる
いつもとは違う雰囲気で食事ができる
友達や恋人とお話しできる
新たな出会いがある
飲食店は、食事をするだけではなく、人との交流もする場です。食を通じたコミュニケーションなのです。まずは、「なぜ、店舗へ行って食事をするのか?」をよく考えることです。
普段の食生活から考えれば、意外なアイデアを発見できる!?
朝、昼、夜の3食。それにおやつなどの間食。ディナー後の一杯。食という視点で、ひとつひとつ考えてみる視点も必要です。「日常的に、食べることで何にお金を落としているのか?」これの答えがアイデアにつながります。
店舗開発案をこの順序でやれば、アイデアも見つかりやすくなる?!
アイデアだしの5つのSTEP!
- 事実や情報を集めよう!
- 疑問や仮説を立ててみよう!
- 想定したことをデザインしてみる
- デザインした店舗で想定してみる
- 結果
- 結論
事実や情報を集めよう!
「あなたの知っていることは、何でしょうか?」
飲食業界でビジネスをしている人も、働いている人も、これから開業予定の人も、それぞれ外食業界や中食業界のことで知っていることを書き出してみましょう。書き出す内容としては、
- 業界情報
- 仕事を通じて経験したこと
- お客様や業者などの意見
- 自分が行く飲食店で感じたこと
具体的には、、、
見たシーン、体験したこと、ネット情報をまとめます。
「お客様は今の飲食店どう思っているのか?」
「居酒屋はいきづらいけど、定食屋は行きやすい」
「お客が入っている店と入っていない店」
「人はいるけどお店に入っていない街と入っている街」
ウィズコロナでの外食
「居酒屋には行きたいんだけど、周りの目があって行きづらい」
「あんまり気にしないでいってるけど、、、」
「子供がいるからあまり行きたくない」
「ずっと家でイライラしてるから気晴らしに外食したい!」
「美味しいテイクアウトないかな?」
「居酒屋が定食になってる!」、、、
疑問や仮説を立ててみよう!
「あなたの知らないことは、何でしょうか?」
事実や経験からくる情報を見ていて、感じた疑問や仮説を予想してみましょう。当たり前に行っている業務の中に、ヒントが隠されていることもあります。日常の食生活にも、友人との会話の中にも、、、様々なところにアイデアのヒントはあります。
具体的には、、、
「なぜそうなっているのか?」
「みんなこう思っているのでは?」
と事実や情報から自問自答してみます。
お店の設備や調理法、食材でしか味わえない料理をテイクアウトすれば、高額でも買ってくれるのではないか?
仕込みのところまでやって、あとは家で煮る、焼くなどの簡単な調理法にすれば、買ってくれるのではないか?
昼の使っていない店舗があるので、そこの厨房を使って、昼業態だけできないのか?
家まで行って、料理するサービスは、喜ばれるのではないか?
全て個室で、風を感じられる空間であれば、安心して食事にきてくれるのではないか?
想定したことをデザインしてみる
店舗デザイン案は、お店づくりの実験です。発見した疑問から想定したアイデアを、具体的にしていきます。アイデアはリアルに実験実証することで、成功に近づきます。ですので、よりリアルな空間の雰囲気を作る必要があります。それに出す料理やドリンク、働く人の雰囲気を作り出すユニフォームや人柄などより具体的なビジュアルイメージを出すことが重要になります。
具体的には、、、
「こんな店舗あったら喜ぶかも?」
「こんな雰囲気なら来てくれるかも?」
と、前段の仮説を絵にしてみます。
こんなプライベートカウンターは?
こんなパーティション付きテーブルは?
デザインした店舗で想定する
出来上がったプレゼンテーション資料を見ながら、いろんな人々に意見を聞きます。素人でもわかるのは視覚情報です。よりリアルな情報を提供することで、リアルな意見も取得できます。ここでの反応がとても重要です。
具体的には、、、
「他のお店と比べて良いかな?」
「実際使いやすいかな?」
「行ってみたくなるかな?」
競合店との比較や想定した意見を記録します。
この雰囲気なら、一回ひとり6000円くらいまでなら、行くかも~
1000円以下で素早く食べられるならいいかも~
いくらでもいいから、この雰囲気とサービスで個室にしてくれればいいな。
結果
意見を数値化することで、アイデアの結果が数字になります。注意すべき点は、ここでのアイデアが今までにない新しいすぎる業態ですと、人々の頭は追いつかなく、低評価にもつながります。遠すぎる未来ではなく、ちょっと先の未来のアイデアを打ち出すことが、成功への近道です。
具体的には、、、
「こんな意見が多かった」
「新たな発見やアイデアが出てきた」
「あまり印象が残らなかった」
「改善すれば、もっとよくなりそう!」
「良い意見ばかりだ!ちょっと不安」
結論
最終判断はこのアイデアでいくかどうか?をジャッジします。保留にしてもアイデアは削除しません。また一から考え、何回も繰り返していくうちに、最初のアイデア に落ち着くことは、よくあることです。2,3回繰り返せば、判断もしやすくなってきます。あくまで実行に移すことでしか、先にいく方法はありません。
具体的には、、、
「これで進めてみよう!」
「もう一案考えてみよう!」
まとめ
アイデアをリアルに作り、意見を聞き、考え直すことが、新たな飲食店を生みます。
今、見えている情報や想い、経験を書き出す
アイデアは具体的に想定すること
何回も諦めずに繰り返し回してみよう!
この3つことを念頭において、アイデアだしをすれば、人気店のアイデアの元を発見することができます!イノベーションはこれまでなかったやり方のこと!それを使って、まだ見ぬ問題を解決していきましょう。