コンセプトを伝えるストーリー
ストーリーとは何か?ストーリーはお店の想い?説明書?歴史みたいなもの?
ストーリーとは、そのお店のことが書かれた物語です。店舗作られた想いや目標、出来上がった経緯がわかるものです。
どうしてそのお店が作られたのか?
なぜその色や形になったの?
料理や飲み物のこだわり
お店が出来上がるまでの、想いと経緯
これらを文字や絵にすることが、ストーリーづくりなのです。
ストーリーには、どのような効果があるのか?
ストーリーは、人々に共感を与えます。共感は、そのお店への興味がわかわます。結果、一回はお店に行ってみたくなり、食べて、空間体感をしてみたくなります。そこで受けたサービスや店員さんとの会話が思い出になり、また来たくなります。
この「一貫した想い」から生まれるお店のストーリーで、人々に心に伝わり、リピーター、ファンとなります。
コンセプトとストーリーの違いがよくわからない
「一貫した想い」を言葉にしたものが、コンセプトです。
誰のために、どんなものを提供し、お客様に喜んでもらうのか?
それはターゲット、メニュー、空間、接客、立地、営業時間、ユニフォームなどの小物にいたるまで、こだわりを書いています。
そして、そのこだわりは実際目に見えるものとして、デザインに落とし込まれます。そのデザインになった事を伝えるストーリーがあります。
コンセプトが、デザインを介して色や形にし、ストーリーで伝えるという関係性です。
なぜストーリーづくりが大切なのか?
イメージしやすくなり、そのお店に行きやすくなるから
ストーリーがあると、お客様は親しみやすくなります。そのお店のこだわりを知ることができます。また、現場の裏面を見ている気分にもなります。仲間意識が芽生え、もっとお店のことを知りたくなります。顧客との強い接点を築きあげるキッカケになるのが、ストーリーです。
コンセプトを伝えやすくなる
コンセプトもストーリーがあると、より伝わりやすくなります。コンセプトは、会社の経営理念にも繋がり、社会へのメッセージにもなっていきます。しかし、それは広範囲で抽象的な言葉になりやすく、意味はわかるけれど具体的ではなく、ピンと来ないことが多いです。しかし、ストーリーがあれば、具体的な言葉でお客様にイメージを湧かせます。結果、お客様に印象を残すことになるます。
新規開業時、新規ブランド立ち上げには、ストーリー必須?!
これからお店を立ち上げる新規開業予定者、店舗開発室にて新規ブランドを立ち上げる人々は、このストーリーを考えなければなりません。経営陣から出されたテーマや課題解決ばかりに目を向けるのではなく、この会社(ブランド)は、なぜ作られるのか?いままでなんで発展してきたのか?この流れ(ストーリー)を意識しながら、コンセプト立案していくほうが、方向性が明確になり、アイデアもでやすくなるはずです。
ストーリーの作り方
ストーリーの作り方がわからない!
「では具体的にストーリーを作ろう!」と思っても何から始めたら良いのでしょうか?飲食店の日々の業務では、中々行わない作業なので誰もがなれていません。創業者や経営者、コンサルタントは、様々な企業やブランド立ち上げの経験があるため、なれていることもあります。しかし、新規開業者や店舗開発室のメンバーは、その企業のことしか知らないことがあります。外食業界の内外を俯瞰で見渡す事で、自分たちのブランドが見えてきます。
ストーリーはどのようにまとめるのか?
ストーリーは3つの視点で考えていきます。
1つ目は、どうしてそのお店が作られたのか?という「想い」です。
お店を作ろうと思ったキッカケは、どんな出来事があったからでしょうか?何を思い、考えたうえで、実行に移したのでしょうか?
2つ目は、何を目指しているのか?という「目的」です。
その店舗活動をとおして、何をしようとしているのでしょうか?達成したい目標やお客様や社会へのどのような影響を与えたいのか?を考えていきます。
3つ目は、なぜその空間に?その料理になったの?という「背景」です。
お店の雰囲気が、なぜこのような店舗デザインになっているのか?
料理はどこにこだわりがあるのか?
ユニフォームやお皿はなぜその色なのか?
など、お店に見えるすべてものになった理由=背景をお客様に伝えます。
これらの3つの視点を、言葉と絵でわかりやすく伝えて行く必要があります。
まとめ
ストーリーは、お店のことに興味を持つきっかけになります。その作り方のポイントは、
どうしてそのお店が作られたのか?という「想い」
なぜその空間に?その料理になったの?という「背景」
何を目指しているのか?という「目的」
この3つが伝わる物語=ストーリーを作ることで、行きたくなるお店が出来上がります。