どのような順序でオープンまで進めたら良いのか?全体像を知ろう!
全体スケジュール把握
融資と物件と内装のタイミングがとても大切です。3つの視点を持ちながら、優先順を決めて実行していきます。
自己資金が少ない場合は、まずは金融機関への融資相談から始まります。その後、物件探し、内装業者選定へと流れていきます。次の表で大まかな流れを示していますので、まずは全体像を把握してみてください。
不動産は短期間に、内装工事はなるべく長く?!相反するスケジュール感
不動産業者の立場からしますと、早く契約し業務を遂行していくことがお仕事になります。
建築業者の立場からしますと、設計や見積作成、現場調査などの検討を多く重ねることがお仕事になります。
ようするに物件契約が早くしたい不動産業者と、しっかり検討した上で着工したい建築業者が、スケジュール的に相反することになります。
家賃発生が一つのポイントとなります。家賃は2ヶ月でも3ヶ月でも空家賃が発生しても問題ない方は、あまり気にしなくても良いのですが、ほとんどの飲食経営者は出来る限り無駄なコストを削減したいはずです。
自己資金は時間を買う
自己資金が多くあることで、設計検討を早い段階で検討することが出来ます。そうすることで、よく考えられたお店ができるだけでなく、見積期間も長く取れるために費用も抑えることが出来ます。
自己資金が少ない場合でも、融資の事前打ち合わせや書類集めを早めに進めることで、時間を有効活用していきます。
店舗づくりのチームがあるか、ないか、では雲泥の差
更に融資、物件、設計、施工の4者の実行項目を見ていきます。融資や物件に関しましては、諸手続きのみで作業時間としてはあまり取られません。しかし、設計や施工に関しては、作業時間が要します。
さらに初出店の場合や店舗づくりのチームがいない場合は、業者選定のために店舗イメージ作成、プランニングから見積作成を2回繰り返すことになります。これも大きな時間ロスになります。このような業者選定時間が追加されてくるため、より時間がかかることになりますので、時間には余裕を持つ必要があります。
融資、物件、内装に要する時間の把握
融資の時間軸のポイント
- 初めての融資では、審査に時間が掛かる。 (2回目以降は速くなる)
- 申し込みから融資実行まで1.5ヶ月見込む。
- 融資が下りないと、物件が契約できないこともある。
物件の時間軸のポイント
- 違約金がなければすぐに申込み
- 家賃発生までの期間は長くとる
- フリーレント、家賃、保証金の交渉
- ずっと空いている物件は、交渉余地がある
- 人気地域や物件は、素早く現調・申込み
内装の時間軸のポイント
- 施工金額が最終決定するのは最後
- 概算見積は事前に
- 設計を先に進めると、スムーズ
まとめ
融資と物件と内装のタイミングと注意点としましては、
融資はなるべく早めに!
物件契約までの時間は長めに!
内装検討は慌てずに!
これらの3つのポイントを踏まえスケジュールを組むことで、初期にかかるコストは抑えることが出来ます。