飲食店のテイクアウトやデリバリー比率が増えると、店舗はいらないのか?店舗の価値は?

飲食店に求められる価値とは何だったのだろうか?

飲食店の空間はどのような価値を与えていたのか?

店舗での価値はその場で作ってくれて、熱々の出来たてのまま食べれることに価値があります。作っている臨場感、サービスの出し方、料理説明などもその一つです。さらに店舗デザインも価値を与えています。自宅では味わえない雰囲気を飲食店舗にあるからです。内装デザインだけではなく、お店にいる他のお客様の賑わい感も価値があります。

逆に上記のポイントがないお店は、店舗自体で食べる意味が見いだせなくなります。

出来たて、作りたては店舗だけなのか?!

店舗のプロが仕込みをした上で、家庭のオーブンレンジなどでレシピ通りの説明書を付けて、輸送して販売すると、飲食店の出来たて料理を食べることが出来るのかもしれません。デリバリーではなく、宅急便での対応もできそうです。しかし、全体の注文量によって、宅配料のコスト比率が高くなってしまいます。

実際会って食事するのは、圧倒的価値がある?

ZOOM飲み会」という言葉が定着していますが、これは実際に場を共有する身体的価値と比べると、圧倒的に欲求を満たせないものとなります。情報収集という意味でのリモート飲み会は良いのかもしれませんが、場の雰囲気を共有し記憶に残りやすくなります。その共有した体験は、実空間で与えられる要素です。今後は、実空間とリモートの良さの融合することはあるかもしれませんが、リモートだけの飲み会は、いずれあきられてくるでしょう。

自宅で飲食店の料理を食べるのは、贅沢品!

デリバリーはとても高い

デリバリーをしてもらうのは、普通に食事をするより、通常3割ほど高くなります。それは輸送費があるからなのは当然なのですが、美味しい飲食店の料理を自宅で楽しむには、とても贅沢なものです。

高級店舗のデリバリーは、料理より人に?!

1万円以上の飲食店のデリバリーがあります。デリバリーになると3万円の単価のものも出てきます。そこまで高単価になれば、料理より人をデリバリーしてもらった方が良いのかもしれません。料理人を雇って、自宅で料理を作ってもらうのです。このような高価格帯での飲食店は、今後多様なサービスが生まれるのかもしれません。

高付加価値を提供する

今後の飲食店は、高付加価値なサービスが必要になってくるのかもしれません。それは、美味しい料理を食べるだけでは、テイクアウトやデリバリーの商品開発が進めば、必ず美味しくなってくるはずです。そうなれば、店舗での飲食の価値はどんどん減ってきます。

アミューズメント性、ライブ感、シズル感、丁寧な接客など、現地でなければ体感できないサービスを今後飲食店は提供することで、付加価値ある店舗デザインとなります。

生き残りたいと思う力が強ければ強いほど、、、

外食産業にとって、どの店舗も苦しい時代になっています。ここで生き残れるかどうかのポイントは、「生き残りたい!」と思う気持ちの大きさだと思います。生き残りたければ、今できることを行動していくはずです。アフターコロナでは、どんな店舗が成功するのかはわかりません。それを予想して実行し、結果を修正しながら進んでいける店舗が生き残っていくことになるでしょう。

まとめ

テイクアウトやデリバリー比率が増えていく時代に、生き残れる店舗づくりをするには、

1.アミューズメント性、ライブ感、シズル感、丁寧な接客などの高付加価値なサービスを追加
2.食事をするだけではなく、そこにしか体験できない企画を用意
3.人とのつながり、コミュニケーションなど身体的な欲求を満たすものを提供する

この3つのポイントを考慮された店舗が今後の時代に生き残れる飲食店となります。

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