外装デザインでコスパを狙う?!ネット時代の戦い方

外装デザインの集客効果の変化

今日は「外装デザインの集客効果がどうやら変わりましたよ!」というお話です。

従来の店舗外装デザインの役割は、なんだったのか?

そもそも外装デザインは、ふらっと立ち寄る集客の役割を強く担っていました。内装デザイン、業態イメージ、コスト感を表現していたわけです。

「外装デザインで内装デザインの役割?」

と思うかもしれませんが、通りを歩いていて、ちょっと店内が見えたり、声が聞こえてきたり、料理の香りがしたりと、外装から内装デザインはイメージしちゃうわけです。

「業態イメージって?」

業態イメージは、何屋さんなのか?ということです。そもそも何を食べれるのか?美味しそうなのか?をパッと見て、気になったら、お店の前で足を停めてくれるのです。なので、どんな業態なのかをイメージするときに外装デザインはとても大切なんです。

「コスト感とは?」

外装デザインで、オープンで店内が丸見えのお店と、クローズドで全く店内が見えないお店は、どちらが高級でしょうか?そりゃ~中が見えないお店の方が、高そうですよね?特にメニューの金額が書いてなければ尚更です。あとは照明計画が陰影を出していたり、下から上へのライティングだと高級に感じやすいです。逆に照明が明るく全体的に照らされていれば、安価なイメージが出てきます。このように外装デザインで、コストイメージが勝手に持たれているのです。

ファーストコンタクトが外装デザインからスマホへ

外装デザイン効果が変化したのに、気づいていないのか?

時代が変化し、飲食店選びの方法が、フラッと立ち寄る人が減り、スマホで調べてからいく人が増えました。それによって外装デザインの効果が変化したのです。実はこのことに気づかず、今まで通り外装デザインを考えてしまっているお店が、実は多いのです。

外装デザインはコスパの判断基準に

スマホでお店選びをして、予約するのが今の常識になりました。そうなると、今までは歩いていて店舗を発見したときに、初めて見るのが外装デザインだったのが、初めて見るのがスマホの中の店舗ということになります。すると、お店の外装デザインは、コスパを与える要素として、変化をしました。

ネット時代の外装デザインの役割とは?

ネットとリアルのイメージの差がコスパを生む!?

「どういうことか?」

ほとんどの人々は、料理内容、コスト感、立地、雰囲気を確認して予約します。その上で、お店へ向かうと、最初に目に入るのは、店舗の外観。リアルに見るのは初めてですが、すでに店舗情報が頭に入っているわけです。写真と文字で、把握している情報と、リアルな外装イメージのギャップをいかに良い方向へ持っていくかが、とても大切なポイントとなります。ここでコスト感を知った上で、それを超えるイメージがあると、コスパが良く感じます。

ターゲット別で、想像を上回れ!

ターゲット層に応じて、好みの系統で想像を超えていくのがベストです。高級感があったり、オシャレ感があったりと。具体的なお話をすると、客単価2000円と5000円の居酒屋では、好む雰囲気が異なります。

客単価2000円の居酒屋

2000円で友人とワイガヤした雰囲気で飲みたいという方向性だとします。

空間デザインには特に気を使わないお店をイメージしていた所
→開放感がありながらもオシャレな空間であると、お得な気分になります。

屋台をイメージしていた所
→伝統を感じられる昔ながらのお店の雰囲気だとこだわりを感じ、コスパ良く感じます。

客単価5000円の和食屋やイタリアン

客単価5000円の和食屋さんでは、オシャレに食事が出来るのを好む方向性だとします。

和モダンな空間をイメージしていた所
→高級店に見える外装デザインだとコスパ良く感じます。

カジュアルに食事が出来るイタリアンをイメージしていた所
→イタリアの街並みをイメージしたインテリアデザインが外観から見えると、ワクワクしてコスパが良く感じます。

ネットで表現できないリアルを表現する

ネットでは、写真やテキストがメインの表現方法となります。動画での表現はありますが、ファンや大切な利用シーンじゃないといちいち見ません。ここでは除外します。そうなると、リアルで表現できるのは、「動き」や「細かいこと」につきます。

例えば「動き」については、店内の調理しているシズル感を表現したり、昼と夜の雰囲気がガラッと変わったり、店舗前を歩くと店内の見え方が変わっていくとか、お店の前でメニューを迷っていると店員さんがお薦めしてくれるとかです。

「細かいこと」については、季節によって飾られているお花が変わるとか、メニューの描かれ方が親切だったりすることです。

まとめ

このようにネットに出す店舗情報と、外観デザインのギャップを作り出すことで印象づけをします。そのためには、ネットに上げる情報(テキストや写真)では、体験できない雰囲気を作り出す必要があります。その実行方法として、次の3つのポイントがあります。

小さな配慮を散りばめる
動きや変化があるデザインを入れる
店内も店外から見える部分は全て表現

上記のポイントを実行することで、飲食店のお客様をファン化しやすくなり、リピート率を上げていくことにつながっていきます。ぜひ、皆さんも考えてみてください。

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