貴社の商品・サービスを提供するに至った経緯を教えてください。
これまで、店舗・住宅や展示会をメインとした大工や木製の什器・家具作りを行っていました。もともと何でもあらたなことに挑戦することを基本精神としています。
海外でのもの作りの現状を見聞きし、また日本の職人技術の現状からも、今後は伝統を守りながら、未来のものづくりへの変革が必要だと考えています。
そこで昨年、ドイツHolz -Her社の5軸のNC加工機を導入しました。いままでのNC加工機は3軸で、縦横高さでカットをしていました。
5軸加工機では、立体造形が可能になり、より精巧で繊細な木造作が可能になっています。入力方法が数値からCGでの入力になります。
これからは、職人の手によるものづくりだけではなく、機械による精巧なものづくりも目指します。
デザイン・製作の両方において、ソフトウェアを扱えることが、これからの弊社の木工技術の強みとなります。
貴社の商品・サービスの概要・特徴を教えて下さい。
木工造作、家具什器製作、建具製作など木工に関するものは、全てできます。それは今までの大工としての経験値と、日本のものづくり精神が備わっているからです。
メンバーは少人数の代わり、高性能な機器を取り揃えていますので、数や質共にご相談に応じて対応できます。
従来、箱物什器の製作を得意としてきましたが、五軸加工機の導入によって、アート性やデザイン性の高い木造作にも対応出来るようになりました。
自社でデザイン提案~作図~製作が可能なことが、弊社の特徴であり強みです。
飲食店経営にとって、該当する商品・サービスの重要性は何ですか?
飲食店では意匠的な造作物が必要なシーンが数多くあります。欄間や壁面アート、モールディングと装飾をしたい箇所はあると思います。
しかし、今の日本では、そもそもオリジナルで作れる人が少ない、更には作れたとしても時間・コスト的に全く合わないなど、需要と供給のバランスから、現実的には採用されるケースが少なくなってきています。
そういった技術面から少なくなって来ている日本の木工造作を、わたしたちは人と機械のハイブリット製造として、木工デザインのご提供をしていきます。
利用した飲食店オーナーの声、実績・結果などを教えて下さい。
飲食店様へのアプローチはこれからになりますが、これまで家具製作をさせて頂いた住宅オーナー様、展示什器等の製作を対応させて頂いたお客様からは、1点ものへの対応力と、デザイン~製作を自社で対応出来ることへのコストパフォーマンスにおいて好評を頂いております。
物件毎に、細やかなヒヤリングをおこない、ご満足いただけるよう心がけています。
今後予定しているサービスやお取り組みはございますでしょうか?
五軸加工機の導入は、弊社のものづくりにおいても大きな変革となっています。これまでは物件対応でのものづくりを中心としていましたが、弊社の技術をよりアピールしていく為にも、自社製品の開発を視野に入れています。
デザイン性が高い家具・什器・ディスプレイなどを中心に企画し、1点からのオリジナルオーダー対応へ繋げられる仕組み作りを進めていく予定です。
飲食店デザイン研究所からのオススメポイント
今までの飲食店デザインの意匠的面では、装飾性よりシンプルなデザインが求められる傾向が多くありました。しかし、ここ最近では、文化的、歴史的文脈やブランドコンセプトに、装飾的要素が必要なシーンが増えてきています。
そこで、装飾的な木造作が得意なBFDさんのサービスが必要になっていくと思います。
また、首都圏の飲食店は、老若男女様々な要望が出てくる中、外国人観光客の流入もあり、様々なコンセプト店舗が出てくるはずです。
そうなれば空間にも他店舗との差別化が必須となっていきます。お客様の食事体験をより楽しくするために、空間のオリジナル性を出していく必要が出てきます。その際には、BFDさんのような日本人の新たなデザインとものづくりの発展が必須になってきます。