看板制作とサインデザインで、飲食店舗のブランドイメージと客単価を決める!?

店内に人を引き込むために、一番重要なポイントは、通行人から見て入りたくなるデザインです。なぜなら、通行人が一番の見込み客だからです。

店内に人を引き込むために、飲食店の看板デザインを考えるうえで大切なポイントは

街の雰囲気と歩いている人の属性と合わせる
看板の役割を理解する
外観の雰囲気を作り込む

です。これを実現する方法として3つあります。

①店名より頭言葉で何が食べれるのか?をわかりすく
②お店を表すロゴデザインに全てを!
店内の雰囲気を外部へ伝える

上記のポイント、デザインパターンを活用することで、筆者が実際に作った店舗では、飲食雑誌に載るようになりました。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。


上記のポイントを一つ一つ細かく解説していきます。

目次

本当に看板は必要なのか?本当に見ているのか? 

人は歩きながら何を見ているのか? 

人は街をどのように見て歩いているのでしょうか? 

ほとんどの人は、「下の方を見ている」と言われています。近年では、スマホを見ながら歩く人も増えています。 飲食店に限りましては、知らない街でのランチに行く時だけ、遠くを見て探す傾向にあります。 

街のワクワク感は商業立地にあります。街の通りの要素が、魅力的と感じる研究結果が出ています。 

昔ながら、自然素材、都会っぽくない、おしゃれ、無機質ではない、工夫されている、舗装されているといった上記のようなイメージの街に対しては、街としての集客力があります。 

そうなりますと、より多くの人と飲食店が立ち並び始めます。こういった時に看板は必要になります。いくらネットで店舗情報を調べるからといっても、まだ、街を歩く楽しみは残っています。 もちろん何もない住宅街。ビルに入っているオフィス街は、道での人通りは少なくなってきます。安心感を与えるために看板は必要になってきます。 

看板の内容が与える影響 

お店の雰囲気をつかむ 

メニューの書き方ひとつ取ってましても、手書き、PCで整列された文字、イラスト、写真など描かれ方によって印象がかなり異なります。 どんなお店にしていくのかをイメージしながら、看板のデザインを決める必要があります。 

何がいくらで食べれらのか? 

機能面で言いますと、料理やドリンクの内容と金額が一番必要な情報です。 

これを厳選して内容を少なくすればするほど、瞬時に伝わることになります。全親切心か不安からか、すべてのメニューを書きますと、お客様はあまり見ません。 

看板には3つの役割がある?! 

正面看板 

大きな交差点や大通りに面している場合に効果を発揮します。 

遠くから見ることを想定しますので、内容は並べか大きな文字や分かりやすいイラストにするのがベストです。 

逆に小道にある路面店ですと、無理に頭の上に看板をつける必要がありません。 お店の前をある人には、見えないからです。上ばかり見て歩いている人はあまりいませんよね? 

「他の店舗がみんなついてるから、自分の店もつけないと!」 

と、安易な考えで、効果のない看板をつけるのは、お金の無駄です。絶対にやめましょう! 

袖看板 

大通りから脇道に入った立地で効果を発揮します。脇道の小さな暗い道であればある程、袖看板は必須です。 

大通りの場合は、遠くから歩けば視線に入ります。しかし、大通りでは他店舗の袖看板も乱立しています。 

何度も歩いて見らことが重要です。その時、視線はいつもどおり普通に前を向くことを意識してください。 

必ず意味のある袖看板をイメージ出来るはずです。 

置型看板 

置型看板は、お店の前を歩いている人のために設置します。 

ですので、文字はある程度小さくて読めます。すぐに入店できる状態にありますのでチャンスです! 

お店の売りを全面に出してください。 

例えば、料理に対する金額が安ければ、安さをアピールすべきです。 

ゆったりできる空間を売りである隠れ家的なお店でしたら、行灯だけ置けば伝わるはずです。 

このように、こうあれば正解!というものはありませんが、お店の売りさえ分かれば、ベストな看板デザインは必ずあります。 

ロゴデザインが看板にとっての命 

おしゃれなロゴならお店もおしゃれ?

 

看板に店名はどこかに入れるはずです。そこにはフォントロゴやイラストロゴで伝えます。 

このロゴデザインは、お店の印象に大きく影響を与えています。看板だけではなく、ショップカード、ホームページ、チラシなど様々な販促ツールに載ってきます。 

お客様はパッと看板を見て、おしゃれそう!美味しそう!安そう!などと想像して近寄ります。 

ですので、ロゴは慎重に選定しましょう。 

ブランドイメージを作り出すロゴデザインは、必ずグラフィックデザイナーや書道家などの専門家に頼みましょう。今後の売上に長期的にわたり影響します。 

店舗の想いを吹き込むロゴデザイン 

ロゴデザインを作る前に、必ず店舗の想いをまとめます。この作業を行わずに、丸投げしては全く見当違いのデザインが出来上がってしまいます。 

業態イメージ、ターゲット、メニュー、価格帯、ストーリー、想いやコンセプトを分かりやすく、適切に伝える必要があります。

また、言葉だけではなく、イメージをGoogleの画像検索やPinterestで探しておきましょう。イメージしているロゴデザインと、文章にした言葉が本当にリンクしているかもチェック出来るからです。ただ、好きなデザインってだけでは、全く意味のないロゴになってしまいます。 

あくまで、お店の想いを伝えるためのロゴであることを忘れてはいけません! 

店名より頭言葉が大切 

店名はあまり覚えていない?!

 

みなさん!一回しか行ったことのないお店の名前を覚えていますか? 

さらにあまり馴染みのない店で食べた美味しかったお店の名前を思い出せますか? 

〇〇駅前の角にある赤提灯の焼鳥屋美味しいよー。 

ドンキホーテの裏にあるイタリアンいつも並んでるよ。 

などと、店名ではなく、場所と業態と特徴で覚えています。 

何が食べられるかを示す頭言葉 

店名の前につく頭言葉がとても重要な言葉となります。 

  • そのお店が何屋なのか? 
  • どんな特徴があるのか? 

が分かるからです。 

例えば、「農家野菜のイタリアン」と店名の前につけると、野菜の鮮度にこだわってるのかなと、伝えることができます。 

お客様を誘導するサイン計画 

外装だけではなく、内装にも人を誘導する看板 

外装部分の看板ばかりに気を取られていはいけません。 

内装部分にも、トイレや事務所、コーヒー受け渡し場などにサイン計画は必要になります。 

重要なのは、すべてのサインデザインを統一感を持たせることです。細部にまで配慮していることを伝えることが、ポイントなのです。 

サイン機能がある、誘導するインテリアデザイン

看板は分かりやすく人を誘導するためにあります。それは必ずしも、文字情報だけではありません。

例えば、二階の客席へ誘導させるために、一階のデザインとは異なり、階段部分に書道家にて、絵を描いてもらっています。

そうすることで、何か上の階にあゆのかな?と思わせる効果が発生します。 

一階に人が溜まり過ぎますと、入店を敬遠されがちです。 それを回避するために二階への誘導するインテリアデザインをします。 結果、満席率を上げる要因になります。 

その他にも、スターバックスでペンダントライトを受け取り場所としての目印にしています。スタンドライトでもいいですし、照明器具で誘導することも出来ます。これもインテリアデザインのサイン化と言えます。 

看板制作の種類 

カルプサイン

素材は、低発泡ウレタン樹脂にアクリルや塩ビ、アルミ複合板などを挟んで厚みがある素材です。

軽量で耐水性等に優れています。

安価ですので、多くの店舗に使われています。

表面の色と側面の色を変えることができます。全てを同じ色にすることもできます。

表面の材料をアクリルやシートにして、印象を変えることもできます。

表面の色や素材を変えますと、浮いている印象を与える方ができます。

内照式サイン

内部に照明が入っている看板のことです。その種類は様々です。 

発光しますので、夜は特に目立ちます。内部照明には蛍光灯やLEDが使われています。 

表面材料はアクリルやFFシートを利用します。違いとしましては、FFシートはフレキシブルフェイスという布状のシートで、看板サイズが大きくても、継ぎ目がなく、大型のインクジェット出力機で印刷することが出来ます。最近のFFサインは開閉式で照明交換などのメンテナンスが容易になっています。 

コルトン

内照式の看板等に使用する合成素材フィルムのこと。光っているメニューのことです。写真やポスターなどのインクジェットで出力したような内照式の看板です。

アクリル板とアクリル板で挟み込む仕様になっているものもあります。

ですので、施工の職人を入れること無くある程度の大きさのコルトンのビジュアルを入れ替えることができるのです。

チャンネルサイン、バックライトライト文字

箱文字や立体文字のことです。カルプサインと切文字という点では同じ形状をしています。

では何が違うのかと言いますと、素材がステンレスや亜鉛、真鍮、銅などの金属が使われています。

強度強く、耐久性は高いです。その代わりコストは高くなります。

文字の裏側に照明が入っています。間接照明のようになり、文字が浮き上がって見えます。

カップリング文字、ネオンサイン

正面がアクリルで発光しているタイプもあります。文字自体が発光しますので、夜はとても目立ちます。

切り文字サイン 

金属切文字 

 

鉄などを文字形状で切ります。文字の裏側に鉄棒の脚をつけて、壁面に浮かして取り付けます。もちろん脚なしで直接つけることもできます。 

アクリル切文字

アクリルを文字形状で切り取ります。裏面にシートや塗装をして壁面に設置します。 

また、アクリルのベースにアクリル切文字をつける方法もあります。 

切り抜きサイン

金属板を文字形状で切り抜きます。後ろに照明器具を仕込むことで、文字が発光します。 

カッティングシート

シートを文字形状で切り取ります。ガラス面や平らな面に設置できます。シールのようなイメージですので、凹凸面には設置できません。 

インクジェットサイン

様々なカラーや複雑な形状のサインの場合に利用します。大きな面もいけます。 

イラストやグラデーションの色合いも綺麗に出ます。 

掘り込みサイン 

木掘り込みサイン

木の板に直接掘り込んだサインです。職人の手作業で行われるため、味が出ます。コストが高いのがデメリットです。 

アクリル掘り込みサイン 

メニューなどでアクリルを掘り込んで、小口より光を当てることで、掘り込んだ部分のみ光る看板のことです。 変更などが出来ないためあまり採用はされていません。 

タイルサイン 

タイルを加工したサインです。 

実例から学ぶ看板制作アイデア集 

トーチドットベーカリー

ニクータ

山もと

うな衛門

はねあげ 

ぐりとにる

クラフトマルシェ

鶏ットリア

ベアーズ

鳥庄

まとめ

以上から、飲食店の看板デザインを実現する方法として3つあります。

①店名より頭言葉で何が食べれるのか?をわかりすく
②お店を表すロゴデザインに全てを!
店内の雰囲気を外部へ伝える

上記のポイント、デザインパターンを活用することで、筆者が実際に作った店舗では、飲食雑誌に載るようになりました。重要なポイントとして、ぜひ覚えておきましょう。

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