【人が集まる店舗デザイン】鉄板焼一如

物件情報

住所 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸2丁目12−26 フェリーチェ横浜 1F
駅徒歩分 JR線横浜駅 徒歩6分
周辺環境 住宅立地
物件面積 64.61㎡(19.54坪)
店舗面積 82.53㎡(24.96坪)
竣工時期 2012.8
席数 36席
席数/坪 1.44
全体予算 2000万円(内装費1250万円)
想定家賃相場 26万/月
客単価 4000~5000円
月商 700〜900万円
営業日 週6営業

鉄板焼一如オーナーからの依頼内容

なぜ、飲食店デザイン研究所に依頼をしたのでしょうか?

きっかけは、長年続いていた一号店の和ダイニング一如の部分改装をデザインしたところで知り合います。そこで改装後、売上が伸びたことにより、2店舗の依頼となりました。

  • なぜ、RDLに依頼をしたのでしょうか?

もちろん売上が上がったからというのもありますが、一番はお店の想いを細かいところまで落とし込んでくれるからです。RDLには必ずデザインの意図があります。その意図は、来店されるお客様の視点からきているのです。

どのようなお店を目指したのか

一号店目の和ダイニング一如と同様に、駅から離れた人通りが少ない立地。地域周辺の人が来てくれるお店。そこにわざわざ来てくれる目的店。

  • 比較的収入がある人の為に、普段使い出来る店。
  • クオリティに対しては安いと思ってもらえる空間。
  • 周辺に医療系企業があるので、接待も出来る
  • ブランド力のつく空間を作って欲しい

飲食店デザイン研究所の提案内容

裏路地から拡がる街路から家々に入って食事をするストーリー

RDLの提案には、その場所、要望に最適なストーリーを作る。それはオーナー、スタッフ、来店客、施工者へ伝わりやすくするため。

今回は、裏路地の立地からそのまま店内に引き込みため、店内にも路地を作り、周辺環境と調和させ、自然に足が運べるようにした。それぞれが路地からお店に入っていくことをイメージされた客席で拡がる。

個室感を出しながらも鉄板焼きのしずる感や賑わいを体感出来る

隠れ家的な立地なので、接待需要を見込める。そこで全ての席にプライベート性を与えた。しかし、同時に普段使いできるお店ということで、視線がぶつからない店内一体的な空間を提案。

それぞれの席では、個室感を体感出来るが、鉄板焼のしずる感や賑わいを全体に感じさせることで、普段使いできるカジュアルな上質なお店を目指した。

店内が気になる外観デザイン

中が気になるお店の秘密とは?

店内が全く見えないお店は、高級そうで不安になり入りづらくなる。逆にガラス張りのお店は、外から色んな人に見られていて落ち着かない。

外観の入りやすさは、チラ見の原理。見えそうで見えないものは、とても中を見たくなりませんか?

店内の雰囲気は伝わるが、食事をしている人とは、視線が合わないようにすべき。全ての空間は、把握できないが、チラッと見える。

例えば、厨房で調理しているシェフが見えたり、席のテーブルが見えたり、ルーバーの先に個室が見えたり。そうすることで、入ってみたくなる心理がはたらく。結果、ネットで調べたくなり、予約が入りやすいお店へとなる。

実例から見る集客デザイン

中の雰囲気をチラ見出来る7枚の壁

なぜ、ランダムな7枚の壁が出来たのか?

鉄板焼一如の外観は、7枚の壁が重なり合い完成している。見る角度により、見えたり見えなかったりしている。外観からは、厨房で調理しているシェフ、ロフト席やルーバーの個室が見えている。店内に入ると次第に、7つの壁から客席のテーブルやロフトの階段、個室の入り口が見える。奥に進むと空間の広がりを作り、ワクワク感を生み出す。狭い空間から広い空間へ移行する時、より広がりを感じる効果がある。

また、7つの壁は、行きと帰りの印象が異なる。帰りは、壁の間から光が漏れ行灯のように出口へと誘導する。これは、最後に店舗の印象づけになる。記憶に残り、リピートへと繋がりやすくしている。

ロフト席を使った効果とは?

東京タワーやマンションなどで遠くを見渡したり街を見下ろしたりと、とても気持ち良いことは、誰でも知っているはず。東京や横浜などの首都圏では、ビルなどの建物が密集している。近くのものを常に見ている人にとって、遠くを見れることは珍しく、気持ち良いことにつながっている。

それと同じ効果を鉄板焼一如でも実行している。それはロフト。店内を見渡せ、視線には壁がないのに、個室感が生まれている。高い位置からの食事は、特別感を与える。

ボックス席は何故一段高いのか?

やはり鉄板焼は焼いているカウンター席が人気となりやすい。しかし、3〜4人の場合は中々見ることはできない。そこで、カウンター越しあるボックス席を一段上げることで、鉄板を見ることが出来る。

断面図を見てください。

全く見えない所から一段上がるだけで、シズル感を体感出来る。3〜6人でのグループでも鉄板焼を記憶させることで、わざわざ来た甲斐があることを感じられる。

個室のルーバーが白から黒に変わっている理由

横のルーバーで囲われている個室。雰囲気をつなぐ為に、個室もルーバーに。そのルーバーが下から上に向かい、黒から白へとグラデーションとなっている。それはなぜか?

ロフトの下にあるため天井高さが低い。更に個室で圧迫感を相当感じる空間になる。そこで、入った時の視線の周りを白く極力開放的にするため、天井や上の方の壁を白くしている。座ると、食事や会話に夢中なる。そこでは友人や接待相手、料理に目が行くので、背景は落ち着くトーンの黒を壁面にルーバーと床に配色している。

また、空間を錯覚させる要素に日本の伝統的な建具である「にじり口」が個室に入る扉となっている。くぐるように個室に入ることで、中の空間が特別に感じられる。このような狭い特別な空間では、相手との関係を縮める効果がある。取引先との接待やカップルによく利用される席になる。

手洗いが竹で作る効果とは?

われに帰る場として、トイレがある。一人になり、空間が目に入りやすい状態に戻る。ここでこそ、こだわりや気遣いがあることで、好印象を残せる。既製品のいつも通りの手洗いより、竹の手洗いは、日本へのこだわりを感じさせる。

所々に流木が取り入れられている理由は?

人工的に作られている建築空間は、どうしても直線的なものが多いです。床や天井はたいら、壁は真っ直ぐに垂直に作られていることが多いのです。流木という自然にできた曲線をその中に取り入れますと、空間に特徴とインパクトを与えます。入る人に印象づけが出来ます。

トイレの棚に流木を刺したデザインは、どのように刺さってるのか?という印象をつけています。また何もない空間に、余白と一本の木で、絵画のような印象も与えています。

使っているお皿をインテリアに取り入れた意図は?

鎌倉の若手陶芸家に制作していただいたお皿をディスプレイしています。裏表が白と黒になっています。料理の色の色合いと反転させたお皿の色にて盛り付けすることで、料理を引き立てています。この効果を空間にも利用することで、料理と空間をより一体的に調和を図っています。来店されるお客様には、欲しい!、こだわってるな!と思っていただけるようになっています。

厨房前のサービス台の壁の高さの理由

カウンター横に配置されているサービス台は、キッチンの出入り口前にあるため取皿やシルバー関連をすぐに取れる場所にあります。カウンターのお客様からその出入りを意識させないために少し高めに壁があります。スタッフはお客様の目を気にせず、作業に集中できる様になっています。

階段やロフト手すりの形状の理由

蹴上げがないストリップ階段と、鉄骨のフラッシュバーで出来た手すりは、視界を邪魔しないので開放的に見せます。狭い店舗では、壁を極力無くし開放的にすることで、ゆったりとした印象を与える必要があります。また鉄板焼一如は、和のモチーフを現代の形にリデザインされています。この手すりも障子からきています。

ロフトの床仕上げを木からカーペットに切り替えた訳

ロフト席は床壁天井を黒にし、漆黒の空間を作っています。ナチュラルな木のテーブルだけを浮かび上がらせて、特別な空間を演出しています。そのロフト空間に入るときに、硬い床からフカフカのカーペットにすることでドキッとさせ、より特別感を与えます。

間接照明の設置位置に隠れた効果

鉄板焼一如の間接照明は、ほとんど下から上へ照らしている。また、その位置は目線より下の方に設置されている。更には色温度が2700kのオレンジ色。そして、その明かりは全て壁面を照らしている。

これらは、夕方の太陽が沈む時刻と似ている状況を創り出している。眠る前の時間帯を作り出し、身体を休めるリラックス効果がある。酒を飲みやすくし、気を緩めやすく、友人や恋人と気軽に会話が出来る状況になっている。

オープン後、人気店のカギとなる集客力

多くのお客様が来店している理由

飲食店オーナーが来るお店に

隠れ家で集客出来ていることもあり、他の飲食店オーナーも行きやすく、参考にしやすい。特に運営面で、徹底した清掃、従業員の対応力、料理へのこだわりが評価されている。

また、駅から近く、人通りが多い方が良いとされている立地評価も、全く逆転の発想が人を集めている要因にもなっている。これは、賃料という飲食店にとって大きな固定費を抑えられていることも、興味を持たれている要因となっている。

どんなこだわりが隠されているか

お店の雰囲気を、季節ごとにかえている。

店先にとても大きな桜が咲いている。街路というデザインコンセプトを上手くお店側で利用している。料理も空間も季節感を大切にするオーナーの心が伝わってくる。外からのインパクトも料理への期待感からファンも増え続けている要因へとなっている。

オープン後の売上規模

月に1000万円近く売り上げることも

20坪の駅から遠い立地で、月に1000万円近く売ることもある。これは細やかな配慮やこだわりの結果である。料理、人、空間の三位一体になり、共通の想いで創られたことにより、来客者へ伝わりやすい状況が生まれている。

実際に行った人の口コミ

創作料理ですごくおいしかったです。スペースもゆったりしていて落ち着いて食事が出来ました。美味しくてついつい写真を撮る前に食べてしまいました。

高級鉄板焼き屋さんなイメージを勝手にしていましたが、とても和風でどちらかといえばカジュアル。鉄板の目の前のカウンターが10人弱の席数で、他はボックス席や個室やノーマル席。

一番上の凛コースにしました。一番に握りがでてきたので珍しく驚きました、雲丹と穴子で初めから満足感がありました。お造りも美味しくて日本酒の種類が豊富で◎。アワビはこぶりのものでしたがそれが本当は美味しいのです、わかってます。笑

それからワインの種類も豊富です。

フォアグラはバルサミコ酢が凄く合いますね、フォアグラのクリーミーさが引き立ちます。

黒毛和牛のシャトーブリアンはかなりの霜降りを想像していましたが、割と赤身のものでくどくなくとても美味しかった。

料理もお酒も美味しく、大満足です。変にかしこまったり上品すぎたりせず、アルバイトらしき男の店員さんの接客が良く、個人的には好きなお店でした。

夜に予約していきました。場所はわかりづらかった。看板が小さいというか、知らないと見つけにくい。前を通り過ぎてもわからず、周辺をぐるぐるしてしまいました。お店は狭いですが、和と洋を取り入れた暗めのカップル向きの店内。料理人や店員も和な感じですが、厨房が手狭そうで、火が燃え上がると、熱そうで可哀想。料理は絶品かつ、美しい。美術品というか、芸術品を見ているような美しさを伴い、かつおいしい。大げさだが、人生のベスト10に入るような、おいしい料理でした。コース料理おすすめです。

落ち着いた内装と隠れ家的な造りが店の雰囲気をぐっと落ち着かせている。料理はうにと穴子の重ねにぎりが、手巻きのようにして、一口頬張ると海の香りが口いっぱいに広がる。鉄板焼きのステーキはヒレが個人的にはお勧め。その他にも椎茸焼きがジューシで日本酒、ワインがすすむ。

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