【人が集まる店舗デザイン】イタリアン リリーアン

物件情報

住所 158-0097 東京都世田谷区用賀4-19-15 1F
駅徒歩分 東急田園都市線用賀駅 徒歩2分
周辺環境 商業立地
物件面積 59.88㎡(17.69坪)
店舗面積 59.88㎡(17.69坪)
竣工時期 2017.11
席数 32席〜39席
席数/坪 1.81
全体予算 890万円(内装のみ)
※実際にこの物件の内装費用とは異なります。
坪単価施工費 50万円/坪
想定家賃相場 33万/月
客単価 4000〜5000円
月商 400〜500万
営業日 週6営業

リリーアンオーナーからの依頼の経緯・依頼内容

どのように飲食店デザイン研究所を知ったか?

知り合いに内装を作ってくれる人がいなかったので、ネットで検索してマッチングサイトで見つけました。

なぜ、飲食店デザイン研究所に依頼をしたか?

その時はまだ物件が見つかっていなく、具体的な提案は依頼できない状況でした。
はじめての出店でしたので、物件の内見の時に何を見て良いのか?全くわからなかったので、アドバイスをもらえる方を探していました。
数社からお問合せを頂き、飲食店実績数、気にいった雰囲気のお店があるか?の2点をもとに3社に絞って面談をしました。
その後、気にいったお店「グリとニル」へ食事に行って際にオーナーとお話しました。そこで飲食店デザイン研究所に作ってもらってよかったこと、人が集まるお店を心理的な視点でデザインに取り組んでいるところ、自分たちが目指した飲食店を形にしてくれたこと聞きまして、飲食店デザイン研究所に依頼を決めました。

どのようなお店を目指すか

地元のお客様に人気のある街に根付いたイタリアン料理店を目指しています。お洒落で記念日にも利用できる気取らないお店に成長していきたいです。

依頼内容詳細

昔からあったかのような・・馴染み・親しみ・愛されるお店にして欲しいとお願いしました。用賀という落ち着いた住人が多いイメージでしたので、女性をメインターゲットにした空間が良いと思っていました。住宅地ですので、ファミリーも取り込める雰囲気にして欲しいと依頼しました。

飲食店デザイン研究所の提案内容

物件状況、街の周辺環境を見て注意したこと

駅から徒歩2分ほどで着く商店街の中に位置しています。それなのに周辺は住宅。そこで地元の人たちが気軽に入れる雰囲気が必要でした。しかし、物件は木造で道路の全面が壁で囲われていました。外観デザインがとても重要な要素となることは、すぐに気づきました。

要望を受けて、何を一番ベストな提案だと考えたか

女性やファミリーをターゲットとした時、女性が欲しくなるインテリアや子供の目を引きやすいわかりやすくすることが、興味をもつ要素になります。さらに世界観を統一することが良いことが求められます。しかし、ご予算を考えると内装工事で項目を増やすことは、コスト高になります。そこで、内装はシンプルにして、雑貨などの小物を目立つような空間デザインがベストだと考えました。

具体的な提案内容

コンセプトストーリー

2つの空間を光でつなぐイタリアン

イタリアの街なかのテラスで、食事シーンを作ります。パスタやピザを街のレストランで買って、ベンチやテラス席で食べるイメージで創られています。

店内は手前と奥のふたつのゾーンで構成されており、入口付近の手前の席は、素材感をそのまま利用したレンガやコンクリートを使い、外で食べている開放的な気分になれる空間です。

奥に行くと特殊塗装のムラが手作り感をだし、窓からみれる植物を引き立てています。窓から見える庭と壁に囲まれている空間構成が、室内にいるようなプライベート感を生み出しています。

この二つの空間をランタンの光で誘導していきます。まるで、ヨーロッパの街を歩いて、食事をしているような気分になれるレストランです。

プランについて

空間が二つに分断された変形形状の物件。その両方にアクセスするため、細長く厨房を配置しています。入口付近にホールスタッフが「いらっしゃいませー!」とお声がけしやすくするため、入口側にドリンク場を配置しています。全ての席を見れるようにオープンキッチンに。最低でも3名で回せるようにした厨房計画になっています。1人キッチン、1人ドリンクとホール、1人ホールのスタッフ構成です。

ほとんどの席が1~8人と何人でも対応できる横並びのテーブルレイアウトとしています。これにより満席率は80%確保できます。

視点のデザイン

比較的人通りが多い商店街。外から直接見えないように、入口ドアからの見え方を検証しています。外から食べている人が見えすぎていると、その席に座った時、落ち着かないと思い入りづらくなってしまいます。

店内に入った瞬間の記憶が印象に残りやすいので、キッチンの見え方を検証しています。お店の空間は、外観から席に着くまでの記憶が残りやすいのです。

奥の客席へ行くまでの導線の見え方を検証しています。キッチンがどのように見えているのか?ゴミ箱などの裏側のモノが見えないかを確認します。

奥の客席に座った時に見える景色を確認します。隣との見え方や距離感を掴みます。狭いという悪い印象を与えないようにします。

光の検証

客席側の照明は、光の広がらない角度の狭いスポットライトを採用しています。それは間接照明をより効果的に見せることができます。下から上の光は夕日が沈む時刻を人は無意識に感じ、ゆっくりと落ち着ける気持ちになれます。

厨房内は作業性を重視して拡散する照明器具を採用しています。防滴仕様のものを採用することで、水蒸気や油に出来る限り耐えれる照明器具を選定しています。

コストコントロール

内装コストをあまり取らない予算感でしたので、建築的な床、壁、天井は極力既存の下地を利用しやすい素材を選定しています。

それは材料費を落とすより、職人の人件費を落とす方がコストは抑えやすいからです。今回は材料費と人件費の両視点での検証を行なってコストダウンしています。

例えば、既存の床は、新たに土間コンクリートを打っていたので、そのままコンクリート塗装にて仕上げています。既存の壁で下地が悪いところは、左官にてラフな仕上げにしています。その他はクロスを中心に選定しています。

シンプルに作られた空間に、様々な雑貨、小物を取り付けることで、総トータルコストを抑えています。

排気ダクトも近隣との交渉を重ね、屋根上までのダクトではなく、横引きダクトにすることで、足場などの仮設費用の削減をしています。

また、家具も飲食店デザイン研究所で研究されたコストパフォーマンスの高い椅子を選定しています。

スケジュール

設計に6週間、施工に7週間かけ引き渡ししています。ご依頼から合計で3カ月で引き渡しができています。

完成後の店舗を徹底検証。「人の集まるデザイン」のノウハウ

入りたくなるデザインとは?

外観に色んな小物を設置することで、女性や子供の興味を惹いています。錆びたり少し歴史の感じられるものを設置することで、昔からあったかのような雰囲気が生まれます。これにより安心感を与えて入りやすくしています。

また来たくなるデザインとは?

奥の席と手前の席の2つの空間が、「今度はあっちの席で食べてみよう!」と、思わせる空間構成にしています。

オープンキッチンの吊り棚にスパイスやお皿などを見せることで、ライブ感や調理のシズル感を見せています。そうすることで、ちゃんとシェフに作ってもらっている安心感と印象を与え、また来たくなる1つの要因となります。

行きたくなるデザインとは?

小物や雑貨を背景にメインの料理や人などを焦点置いた写真は、賑わいと一つの世界観のこだわりが伝わります。

例えば、スパイスや料理に使う食材に焦点をおき、背景にキッチンというシーンやランタンに焦点を置いたシーン、客席の食事しているシーンの背景に滑車のついたペンダントライトやかわいい置物。

こういったシーンをホームページや様々な販促物に載せることで、お客様にイメージがより伝わりやすくなる効果があります。

今回の世界観はイタリアンですので、イタリアの街並みの雰囲気が伝わることを意識しています。イタリアの街を全く同じように再現すると、アミューズメント施設のようになります。今回はあくまでイタリアン料理に視点を置いているので、空間的な要素は部分的に取り入れながらお客様に伝わることを意識した空間デザインとしています。

オープン後、人気店のカギとなる集客力

多くのお客様が来店している理由

商店街に買い物に来たり、通勤経路になっている地域住民が、店の前に置いたある販促物や外観雰囲気が気になる要因となっています。中が入口から少ししか見えないのもよりそう感じさせます。

手書きのメニュー表は、気軽さを与えています。季節により変わるメニューがわかりやすく黒板やメニューに書かれていて、リピートにつながっています。

店長の人柄でファンを増やしている傾向もあります。それを見ているスタッフサービスが向上していることは、地元客の心をつかんでいます。

どんなこだわりが隠されているか

店頭に置く販促物。バケツのようなものに丸めて入れたり、目立つようにアピールするのではなく、なんとなく置かれているだけになっています。お客様がわざわざ近くに行ってしゃがんで見たり、チラシを取ったらする行動を誘致しています。

また店頭の近くに寄るからこそ、小さな小物に気づき、「かわいい!」「欲しい!」と思い、写メを取る方が多いです。

オープン後の売上規模

年間400万円~500万円と17坪という小さな店舗としては、安定的な売上となっています。小さな店舗は人件費や家賃といった固定費も抑えられているので、利益も確保しやすいです。

また、百貨店からの出店依頼から店舗展開へとつながっています。今後の発展が楽しみです。

実際に行った人の口コミ

3回目の訪問です。
今回はメニューの最後の方にある、2、3名用のチーズフォンデュ付のセットを注文しました。
とてもお得なセットで、量も申し分なく、美味しかったです。
ワインもお肉によく合って最高でした!
店長さん、また行きますね❗️

前から気になっていたご近所さんにあるお店!
個人的に、こじんまりした感じの店が大好きです。
こちらのお店も、大き過ぎず、店内もいい感じのお店でした。
もちろん、食事もピザ・パスタ・生ハム全て美味しかった!
家からも近いので、また来ようと思います。

平日の夜に友人と利用しました。
女子4人だったので女子会コース。
お店は入り口から見えるより奥に長く、キッチンカウンターを挟んで手前と奥に座席スペースがあります。
コースは生ハムやマリネなどの前菜、カルパッチョ、サラダ、ブルスケッタ、アヒージョ、チーズフォンデュ、パスタ、ピザ、デザートと盛りだくさんで4800円(飲み放題込み)。
特に、チーズフォンデュからは怒涛の炭水化物攻撃なのでかなりお腹いっぱいになります。
パスタかピザを選べて、もしくは前菜を一品少なくして値段がもう少し下がると良いのにな〜。
それと飲み放題だとスパークリングが選べないのが少し残念なところ。
それ以外は料理も美味しく、雰囲気もよく、スタッフのサービスも合格点で非常に使いやすいお店だと思います。
用賀は隠れた名店が多いので、頑張って欲しいですね。

味、サービスのバランスよくコストパーフォーマンス高い用賀のイタリアン
用賀で夜遅くに行ける店を探したところ、23時まで開いており、22:00がラストオーダーのリリーアンがヒット。カジュアルながら雰囲気よく、パスタもこしがしっかりしたおいしいパスタだった。この日は軽めの食事にしたので、メインは頼まずパスタのほかは前菜盛り合わせとイカのフリットをオーダーしたが、いずれもバランスよく、サービスの気持ちよさも含めコストパフォーマンスの高い店。グラスでオーダーしたシャドネーが甘めだったのが残念。

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