物件情報
住所 | 〒216-0005 神奈川県川崎市宮前区土橋2丁目9−3 |
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駅徒歩分 | 田園都市線鷺沼駅から徒歩5分 |
周辺環境 | 住宅立地 |
物件面積 | 185.74㎡(56.1坪) |
店舗面積 | 185.74㎡(56.1坪) |
厨房面積比率 | 36.49% |
席数 | 12席 |
竣工時期 | 2017.06 |
全体予算 | 2300~2800万円(内装のみ) ※実際にこの物件の内装費用とは異なります。 |
客単価 | ~1000円 |
営業日 | 週6営業 |
ふくふくオーナーからの依頼の経緯・依頼内容
どのように飲食店デザイン研究所を知ったか?
マッチングサイトから飲食店デザイン研究所を知りました。
なぜ、飲食店デザイン研究所に依頼をしたか?
物件の坪数56坪、過去にパン屋を手掛けたところにお願いしたいと思っていました。
飲食店デザイン研究所の斬新なデザインとその他を色々拝見させていただき良い提案をして頂けるのではないかと感じました。
ただ、設計デザインだけをお願いした場合、料金はおいくらなのかが心配でまずはお打ち合わせをしました。
お会いしてしっかりと資料にてご説明を受け、依頼を決めました。
どのようなお店を目指すか
「夢はかなう!」
自分のお店を持つということは、多くの人にとって夢だと思います。
2年前、引越をしようと思い、偶然不動産屋に案内された所が田園都市線鷺沼駅の街でした。案内され最初見た感想は「高級住宅街」でした。一目でこの街を気に入り店を持ちたいという夢を持ちました。
実際に地図を何度も眺めたり、不動産屋巡りをしたり、この街をずっと歩いて回ったりしました。
あきらめなかったことにより2年後やっと夢がかなったのです。2年間思い描いていた店を現実化するため設計士の方を探しました。
テーマは「スローフード」世界1周する豪華客船に乗ったつもりで、ゆっくり買い物をしたり休んで頂いたりする空間を作ろうと思い、色々な設計士の方にお会いしましたが、中々自分のテーマに合わず困っていたところ、「海とヨット」をテーマに提案して頂いた、飲食店デザイン研究所に出会いました。
たぶん他の設計士の方に「店内に船を作ってくれ」とお願いしてもやんわりと他の提案をされていたと思います。
しかし、飲食店デザイン研究所は、懸命に考えて下さり店内に船を作ってくれました。自分の頭の中で想い描いていた世界が現実化する喜びはお店を持った人にしか分からない喜びだと思います。
そして、夢はかないました。
次は「お客様に喜んで頂けるお店になる。」という夢をかなえたいとおもいます。
依頼内容詳細
設計・施工費として2000万円程を予定しています。 設備費などすべて含めて4000万円程を予定しています。
今回で4店舗目の出店です。以前に依頼した会社も含め、数社を比較検討して決定したいと伝えました。
具体的な店舗イメージやレイアウトに関しては決まっていないので、ご提案いただき各社さんと相談しました。
客単価は、800~1000円程。
ドリンクなども提供する可能性はあるが未定でした。
営業時間帯は、10時から18時を予定しています。
飲食店デザイン研究所の提案内容
物件状況、街の周辺環境を見て注意したこと
物件は鷺沼駅からかなり歩いた離れた住宅地。
パン屋という業態では、かなり良い立地だと思います。駅から遠いと賃料も安く、通学通勤の経路ですと、集客も認知もしやすいからです。
また今回はセブンイレブンの跡地ということもあり、以前は立地調査の元に出店したはずですので、人口数も立地もある条件を超えていたはずです。そういった意味では、一等地と言えるかもしれません。
現場状況は、ほぼスケルトン状態で、トイレや天井など一部残っていました。
設備関係も給排気の換気設備やエアコン設備などもかなり良いスペックで残っていました。コストダウンは図れると感じました。
要望を受けて、何を一番ベストな提案だと考えたか
空間デザインとパンの種類が、わかりやすいストーリー性から生まれることが何よりも大切だと感じました。その理由としましては、
- パン屋という業態であること
- 住宅立地であること
- ファミリーがターゲットとなりやすいこと
この3つが理由です。つまり、子供が楽しめる空間であれば、大人も連れて行きやすいはずです。
まずはパンの種類がコーナーごとにわかりやすく陳列されていることが、買いやすさにつながります。
次に、コーナーごとにインテリアデザインがわかりやすく分けられていれば、購買意欲も阻害されずに、楽しく選べる世界観が作れると考えました。
具体的な提案内容
コンセプトストーリー
「パンが集まる世界の船着場 」
「世界中のパンを楽しく食べて欲しい!」そんな想いを、船着場という一つの共通テーマとして、デザインしています。アメリカ、日本、カナダ、北欧、イギリス、フランスと様々なテイストが入り込み煩雑となるところで、海、空、船、パレット、トタンなど船着場にあるような分かりやすい素材やデザインを取り込むことで、一つの空間としてまとめています。
船と灯台をテーマとしたイートインコーナーは、子供目線でデザインする事で、ファミリーも入りやすい雰囲気となっています。
マーケット的な視点
鷺沼の人口は、5630世帯、人口12169人(Wikipedia)。鷺沼駅の乗降車数は6万人超え(2018年)です。東急田園都市線の鷺沼駅周辺が商業地となっているほか、その周囲は住宅地となっています。
ターゲットは明らかにファミリー層。子供を持つ親の関心を引けることが、商売のポイントとなります。
土地価格が約110万/坪(2019年)で、2018年から1.6%上昇しています。中古マンションの平均価格が3183万円。周辺地区としましてはたまプラーザ駅についで2番目に高い価格となります。それなりの所得層が住んでいることから、多少金額が高くても、集客性はあると判断できます。
また、機能的な一面としまして、セブンイレブンの跡地ということもあり、駐車場が付帯しています。これはパン屋さんとしましては、かなり珍しくファミリーターゲット的にはプラス要因となります。
建築的な視点
街のパン屋というカジュアルさを表現するために、ファサードデザイン(外観デザイン)はチョークアートにてパンを描くことで、ラフさを表現しています。
店内インテリアは、アメリカ、日本、カナダ、北欧、イギリス、フランスという各国の街の外観デザインをモチーフにしています。そこで、それぞれの国のパンを陳列することでわかりやすく表現しています。
また全体をオーナー要望である「船をおきたい!」というアイディアを元に、世界のパンが集まる船着き場と設定したお店づくりをご提案しています。
プランについて
今回のメインイメージである「船」をどこに魅せるか?ということから考えています。
外から見えることも賑わいを作る上で大切です。更に外からの光が入る位置にイートインコーナーを位置づけることも、快適に食べられる要因になります。
よって、入口付近へゾーニングすることが一番重要と位置づけました。
その上で向かい入れる厨房ゾーンをL字で配置しています。これは入り口から入ったときに、船着き場に囲われている感じを作るためです。
入口入って右手には、ブリキやサビなどをイメージしたレジカウンターを配置しています。
店舗の中央には、船着き場にある輸送に使われる木箱を連想させるパン什器で、世界観を更に統一させています。
厨房計画とオペレーション
販売コーナーから見える位置には、パンを作っている姿を魅せるために、作業台やコールドテーブルを中心に配置しています。その背景に焼きたて感を出すためにオーブンやドーコンをレイアウトしています。
奥の見えないところには、仕込みに多く使われるミキサーをおいています。
サンドイッチコーナーは、粉が舞う厨房とは別区画にしていまして、そのままレジへの導線を確保しています。スタッフが店内をコの字で端から端まで行けるオペレーション計画としています。
船制作の検討
今回のメインシンボルでもある「船」のイートインコーナーを設計しています。骨組みから仕上げにかけての制作CGになります。ローコストでの提案となりますので、大工さんと左官屋さんで作れる設計にしました。骨組みを設計図通りに組み上げ、曲げボードなどで下地を組みまして、あとはモルタルにて固めています。船の頭が構造的には垂れて来ることが想定されましたので、天井躯体から釣って補強を兼ねています。
視点のデザイン
店頭からお店に入った瞬間のインパクトをまずは意識しています。そこから、店内をグルッと回る時の賑わいとわかりやすさを表現しています。
光の検証
それぞれの各国のパンコーナーにそれぞれ雰囲気をつくる照度にて計画しています。アメリカゾーンはわかりやすいネオン照明のサインを取りつけています。
また、中央に天井を織り上げて間接照明を配置することで、空をイメージさせています。この船着き場をより外部の印象をもたせる効果に役立っています。
コストコントロール
上の図面がパン什器です。什器以外にも船、各種サインなど、造作物が多い今回のインテリアデザインでは、通常通りやっていては、コストがうなぎ登りに上がっていってしまします。まずは現場監督と職人レベルのお話やコスト感を聞いた上で、職人技術での可能範囲の設計を心がけています。出来なけ出れば、造形できる職人への外注となり、コストは上がってしまします。
設計検討でのコストダウンは、こういった意匠が複雑化したときには、顕著にコストとして反映されます。
完成後の店舗を徹底検証。「人の集まるデザイン」のノウハウ
入りたくなるデザインとは?
船に乗っているイメージを外へアピールすることで、入りたくなるデザインになると考えています。
船のイートインコーナーには、船の舵やパンコーナーを覗くことが出来る望遠鏡を設置しています。子供たちが、それらで遊ぶことで、賑わいを生みます。その雰囲気を外を歩いている人々が見ることで、集客力を高める効果を生みます。
また来たくなるデザインとは?
また、子供しか入れない灯台を作っています。階段で上がると、そこから店内やパンを作っている厨房内も見えるように設計しています。子供たちが「楽しい!」「また来たい!」と思えることが、リピートへとつながっていきます。そのための仕掛けを用意しています。
行きたくなるデザインとは?
やはり、入った時の船と各国の外観デザインのシーンの写真と、それに対応したパンの種類かと思います。ストーリー性もはっきりとしていますので、店内写真だけでなんとなく伝わり、行ってみたくなるはずです!
オープン後、人気店のカギとなる集客力
多くのお客様が来店している理由
実際のパンの商品点数の多さが選ぶ楽しみを与えています。また味に対するコスパの良さもファンが増えている要因かと思います。
料理へのこだわり
各季節ごとのイベントを行い、それにあったパンを提供しています。お店側からのアクションを行うことで、人も集まりやすくなります。
空間へのこだわり
船を基軸としたコンセプトが、店内全体に広がっています。働く人もコンセプトがわかりやすいので、説明も飾り付けもルールとして成り立ちます。
サービスへのこだわり
店員さんの親しみやすさが好評です。自動精算機を導入することで、パンを袋詰するスタイルではないので、衛生面が高評価を生んでいます。
立地とコスト
駅から遠くても駐車場があることで、比較的広範囲にお客様が来店しやすいお店であります。コスト的にも適正なので、美味しさが口コミの評価にもつながっています。
実際に行った人の口コミ
おいしいって幸せだなと思えるパンたちが勢揃いなお店です。
特に油淋鶏バーガーはザクザクな油淋鶏とふわふわなパン、甘辛いソースが口の中で絶妙なハーモニーを奏でます(表現力が貧困ですみません^^;)。
カレーパンも大きなお肉が入ったカレーが脂っこすぎないサクサクパン生地にどっさり包まれてはち切れんばかりです。
クロワッサンはどこかの有名パン屋にも引けを取らないような層の繊細さがありました。
たまにパン全体から油臭さのするパン屋がありますが、こちらはそういったものは一切ありません。
店員さんは親切な方が多く、気持ちよく、そしてどれにしようなワクワクしながらパンを買うことが出来ました。
またレジの支払いが自動なので、店員さんがお金を触ってパンを袋詰めするというスタイルではないのも衛生面の上で好感が持てます。
感動したので口コミ投稿させて頂きます。ありがとうございました。
鷺沼:丘の住宅地の中のパン屋でモーニング
食べログランナー、ファブリアーノさんに教わったお店。
https://tabelog.com/rvwr/000994712/
彼は9kmの道のりを走ってでかけた。道はきれいに舗装されているが、途中生田緑地があるので結構なアップダウン。
無論私は車で出かける。カーナビで辿りつかないという人が多く、お店もHPに道順を示している。試しにカーナビに住所を入れて行ってみたら、確かに着かない。ワンブロック下のコインPの前に到着。グーグルマップが正しい位置を表示、もうワンブロック上にあがり事なきを得た。
駐車場は店の両サイドに6台と3台、大型バスでも停められそうな広いP。
土日祝は朝7時オープン、7時過ぎに着いたら、丁度女性スタッフが看板を外に出し、万全の体制。入ると、広い店内、沢山の職人さんが忙しく焼き上がったパンをどんどん並べている。
「発酵バターのクロワッサン」(200円)「ポテトのパニーニ」(150円)「タルタルフィッシュ」(160円)をトレイに載せ、レジでイートインを宣言し、「ホットコーヒー」(200円)をお願い。
スタッフがレジを打つと、料金が表示、お金はスタッフに渡さず、客が目の前のレジに投入のセルフレジ方式。
トレイと一緒に、試供品だと食パン2枚を手渡される。水はあるかと聞いたら、水は用意してないという、必要ならミネラルウォーターを購入することになる。窓際に船を模したイートイン席。
ホットコーヒー
マシンで淹れたコーヒー、想像したより苦みが少なく飲みやすい。
発酵バターのクロワッサン
表面はパリッ、バターの旨み、甘みがたっぷりのいい仕上がり。200円の値付けの価値はあるか。
タルタルフィッシュ
白身フライがカリカリに揚がっている。フライもタルタルも濃厚な味付け、関東人好み。
ポテトのパニーニ
生地の表面がパリッと仕上がる。かなりしっかりした味付け。
どうもここは全般的に味付けがしっかりのようである。揚げモン好きのおじさん達にウケる味かもw
徐々に近隣住民たちが訪れ、あれこれ迷いながらトレイにパンをのせている。きちんと片づけ、トレイをアイランドに載せてご馳走さん。
住宅街の中のほんわかパン屋さん
鷺沼のうなぎ屋さんに行った帰りに立ち寄りました。昨年7月オープンした住宅街のなかのパン屋さん。他にも店舗があり、もともとは50年の歴史があるそう。大きめの一軒家で、奥にはイートインスペースもあります。店内は広めで女性スタッフの方がにこやかに。いただいたのは
・やみつきメロンパン 160円
「やみつき」というのは、なかなかのネーミングですね。 お店の前の黒板に人気ベスト5が書かれており、その第一位。店内に入るとすぐ「焼きたてのメロンパンを食べたことがありますか?」というポップが目に入ります。一日に10回以上メロンパンを焼き、焼き立てを提供されています。香ばしい焦がしバターを使用。見ためはシンプル。なかはふわふわで食べやすい。
・塩パン 130円
こちらが第2位。三日月形。皮はパリッと、なかは柔らか。バターの風味がしっかりと。
・みんなの仲間たち 100円
仲間とあるだけで、何の動物なのか・・・。ねこ?大きさを考えると、100円はお安い。
・枝豆チーズ 190円
季節の枝豆に相性の良いチーズの組み合わせ。
・ベーコンエビ 180円
・自家製酵母バゲット 260円
思いのほか、皮は柔らかめ。年配の方のことを考慮したのかな?
全体的にリーズナブル。地元に根付いたパン屋さんという感じ。ほんわかした雰囲気のパン屋さんです。ごちそうさまでした。