【人が集まる店舗デザイン】珈琲屋 あのころ

物件情報

住所

154-0023 東京都世田谷区若林4丁目20 岡村ビル 1F

駅徒歩分

東急世田谷線松陰神社前駅 徒歩1分
東急世田谷線世田谷駅 徒歩6分
東急世田谷線若林駅 徒歩7分

周辺環境 商業立地
店舗面積

58.05㎡(17.56坪)

厨房面積比率

21.31%

席数

18席

席数/坪

1.02

竣工時期

2014.08

全体予算

900万円(内装のみ)
※実際にこの物件の内装費用とは異なります。

客単価

800円

家賃相場

27万円/月

営業日 週6営業

珈琲屋あのころオーナーからの依頼の経緯・依頼内容

どのように飲食店デザイン研究所を知ったか?

インターネットにてマッチングサイトで知りました。

なぜ、飲食店デザイン研究所に依頼をしたか?

打合せをした上で、親身にお話を聞いていただける人柄に依頼をしました。

どのようなお店を目指すか

オーナー様のご要望は、大正や昭和といった懐かしい古きよきお店を作りたい!今、現在の日本は便利になり、お店も親切にオシャレになっています。その代わりに失われたものも大きいと思っています。

飲食店デザイン研究所の提案内容

物件状況、街の周辺環境を見て注意したこと

松陰神社前駅は東京都世田谷区若林にある、東急電鉄世田谷線の駅です。地元の人々がメインで使っているこの路線の駅前にあります。商店街ではありますが、すぐ裏側は住宅地が広がっています。そういったことより、メインターゲットを地元住民に設定することが自然の流れです。

要望を受けて、何を一番ベストな提案だと考えたか

オーナー様は2名で友人同士からの依頼でした。その上で、こだわりのコーヒーで街に根づいていきたいという気持ちがとても伝わりました。

そこで、街に調和する外部空間と店名の「あのころ」という昔ながらの良さを伝えたいお気持ちにそって、手前にモダンなカフェ、奥の落ち着いたレトロ空間を作ることがベストだと感じました。

具体的な提案内容

「あのころ」のメイン空間を奥に配置し、そこへ向かう道のりを丸太の床で表現しています。外部と一体的に感じさせるため、明るくテラスのような空間を外部に面した客席としています。

コンセプトストーリー

オーナー様は敏感で細やかな気配りを持つ方。私もその熱意に惹かれ是非お手伝いしたい!と、思いました。

テーマは手の加わった物、自然です。素材の力ではなく職人さんの技術力で空間を作ります。昔から今にかけて失われた木々を表現した丸太のデザイン。厚さの異なる合板をタイル状に貼った壁面など、、、

マーケット的な視点

ビジネス視点では、今の街並みにいきなり古めかしいインテリアは合わない。街並みに合わせるとモダンな空間になる。

そこで、昔の空間と今の空間の2段構成にしました。インテリアに庭・テラスをつくることで、通りとインテリアが一体化し入りやすい空間となります!奥には落ち着いた室内空間をつくり、通る人々に「行ってみたい!」と思わせる。テラスゾーンに賑わいを作り、インテリアを広告にします。

以上が、今回のプロジェクトの概要です。店名は「珈琲家あのころ」に是非一度ご来店下さい!

プランについて

手前に外部と一体的なテラスのような空間を作っています。白く明るいしています。

厨房の焙煎機が見えるように配置されています。このゾーンをコーヒー豆をメインで販売するコーナーとしています。

奥には、少し落ち着いたダークな空間。カウンターとテーブル席がピアノの周りに配置されています。

完成後の店舗を徹底検証。「人の集まるデザイン」のノウハウ

入りたくなるデザインとは?

昼メインのカフェ業態で外から入りやすくするために、コーヒーをイメージさせる袋やメニューをおいています。

また、焙煎機を歩く人から見せるように配置することで、コーヒーのこだわりを感じてもらえるようなデザインとしています。

また来たくなるデザインとは?

表の席とは全く異なる席が奥にあります。

ピアノやギターの楽器、古い時計があり、時がゆっくりと流れる空間がそこには拡がっています。

そこへコーヒーの香りが漂い、マスターがこだわりのコーヒーを持ってきます。

この一連の流れが、他のカフェとは異なる体験を生んでいます。また来たくなるデザインとなっています。

行きたくなるデザインとは?

コーヒー豆が購入できるカフェということで、まずは気軽に物販店のように来店できる雰囲気を作っています。そこで初回来店を促しています。

自社のウェブサイトでの販売促進も積極的なので、一度入ってみたくなるはずです。

オープン後、人気店のカギとなる集客力

多くのお客様が来店している理由

お二人の店主の人柄が何よりもリピートを呼んでいます。その上で、雰囲気や商品力のこだわりが、店内で伝わるところが人を集めています。

どんなこだわりが隠されているか

「珈琲家あのころ」は世界のコーヒー流通量のわずか5%前後しか流通しないトップオブトップのクオリティーを持った「スペシャルティコーヒー」を専門に扱う東京都世田谷区松陰神社前の自家焙煎スペシャルティコーヒービーンズショップです。店舗内の国産直火式ロースター(フジローヤル5kg釜)で世界中の農園から集めた香味豊かなスペシャルティコーヒーを丁寧に焙煎して皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

料理へのこだわり

コンビニのコーヒーが出てからは、テイクアウトのコーヒーの需要が増えた。

コーヒー豆の販売も含めて、地元に根づいて来たことにより、こだわりがお客様に伝わってきています。

空間へのこだわり

外と中の雰囲気の違いが、お客様にもわかりやすく伝わっています。奥で落ち着き、手前では気軽にコーヒー豆を買っていきます。空間とサービスが一体的になっています。焙煎機が外から見えるのも歩く人々が、足を運びたくなる要素になっています。

サービスへのこだわり

ひとりひとりに丁寧な接客をしています。それは店主の心配りがお客様に伝わっていきます。

立地とコスト

松陰神社前駅というローカルな路線の駅からすぐの所にあります。外部からのお客様流入は少ないですが、地元住民が集まりやすい立地環境です。場所的には所得層もまちまちですが、比較的高い人々が集まっています。

ですので、豆にこだわりあるカフェなので、重宝されています。

実際に行った人の口コミ

すごくコーヒー愛を感じれるお店です!焙煎具合も万民受けする丁寧なお味!やはり自家焙煎が手頃に頂けるのはありがたい。(ポイントカードも5個スタンプ貯めると100gの豆貰えちゃうというお得感!)イートインのチーズケーキもタルトの塩味がほどよくて好みでした!夏にやってるコーヒーカキ氷も美味しかったです。とにかく、店員さんが気さくで丁寧なところが最高です!

Back room cafe inside is nice and relaxing. Coffee is good here. Desserts like cheese cake and honey toast are great too.

地元です。オカムラベーカリーの後にできた珈琲やさん。松陰神社前で唯一、落ち着けるカフェです。自分が長く接客業をしていたため、他の店では色んな所が目についてしまうのですが、本当にこちらの店員さんお2人とも気持ちの良い接客です。そしておいしいコーヒーとケーキ、素敵な食器。スタディと旭屋パーラーの接客は私の中では論外です。松陰神社に来てくれてありがとうございます!

気軽に入りやすいスペシャルティコーヒー専門店
この日は、世田谷区方面へのウオーキング。食べログ活動もウオーキングコースに沿って入念にチェック、と言うより、食べログでリストアップしたスポットを組み込む形でウオーキングコースを設定したと言った方が正確です。
ランチは、駒沢大学駅から少々離れた五大というお店でなかなか美味しい板そばをいただきました。仙台での仕事の担当エリアである山形県でもまだ本物の板そばを食べていないのに、何故かGWの東京で板そばを食べるのことになるのですから皮肉なものです。その後は、これもあらかじめチェックしていた当店まで足を延ばし、食後のコーヒーを楽しむことにしました。
五大からだと246の駒沢交差点から弦巻方面へ進み、世田谷通りを右折して松陰神社入口の交差点を左折。世田谷線の松陰神社駅横の踏切を渡ってすぐの右手にお店はあります。30分ほどのウオーキングとなりました。
お店に着いたのが12時半過ぎ。店内はそれほど混んでいる様子がありません。断定しなかったのは、当店の客席が入ったところのスペースのほか、奥にもあるため一目で見渡せなかったためです。
私は、入ったところの明るい空間にある2卓のテーブルのうちのひとつに着席しました。後で確認したのですが、奥の客席は、やや薄暗いシックなイメージの空間に、カウンター席とテーブル席がありました。
席に着くと、マスターと思しき方がメニューを持ってきてくれます。スペシャルティコーヒーのお店らしく、コーヒーメニューは、ブレンドが5種類に、農園指定のストレートコーヒーが7種類ラインナップしています。
メニューに書かれていない季節のおすすめコーヒーというのもあり、価格は全種類500円均一と大変分かりやすいです。
このほか、軽食メニューとしてトースト、そしてケーキセットのメニューもありましたが、ランチ後でもあったし、またケーキセットは900円と結構高いので、遠慮しておきました。
ストレートコーヒーにも惹かれるものがあったのですが、ブレンドの説明を良く読んだ結果、この日の気分で、バリバリの深煎りは避けて、中深煎りの「あのころブレンド」を注文しました。5種類のブレンドは、さっぱり⇔しっかりの区分で5段階に分類されていますが、中間よりさっぱり寄りのコーヒーです。
待つこと5~6分程度での提供です。渋めの色のカップで出されたあのころブレンド、月並みな言葉で言えばミディアムボディということになるのでしょうが、それでは言い表せない酸味とコク、そしてほのかな甘みもあります。なかなか美味しいコーヒー、期待通りでした。
BGMは落ち着いたオールドジャズで、どちらかと言うと奥の客席の方が雰囲気は良かったかもしれません。
それでもお手軽な価格で本格的なスペシャルティコーヒーが飲め、かと言って、お高くとまっていないので、入りやすいお店です。
自家焙煎のコーヒー専門店は敷居が高いと思っておられる方も安心しては入れる気軽な雰囲気も兼ね備えたお店。地味ですが、なかなかの名店と見ました。

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