物件情報
住所 | 〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目44−8 |
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駅徒歩分 | JR線 上野駅 徒歩8分 |
周辺環境 | 商業立地 |
物件面積 | 49.89㎡(15.09坪) |
店舗面積 | 49.89㎡(15.09坪) |
厨房面積比率 | 14.11% |
席数 | 21席 |
席数/坪 | 1.39席 |
竣工時期 | 2014.06 |
全体予算 | 400万円(居抜内装設備のみ)
※実際にこの物件の内装費用とは異なります。 |
想定家賃相場 | 40万円/月 |
客単価 | 4000~5000円 |
営業日 | 週6営業 |
アリエッターレオーナーからの依頼の経緯・依頼内容
どのように飲食店デザイン研究所を知ったか?
インターネットのマッチングサイトで飲食店デザイン研究所を知りました。
なぜ、飲食店デザイン研究所に依頼をしたか?
初出店でしたので、デザインや工事だけではなく、お店作りとして協力してくれそうでしたので決めました。
どのようなお店を目指すか
allietare アリエッターレは、喜ばせる、元気づけるという意味です。
そこから四葉のクローバーを見つけたときの小さな幸せを届けられればと思っています。
依頼内容詳細
[ターゲット]
20歳代後半〜40歳代。男:女=3:7を想定しています。仕事終わり同僚ときて欲しいです。貸し切りもOKです。1組2〜3人くらいが多そうです。
[立地]
アルコール需要が多いと思います。周りが風俗店が多い立地です。
[価格]
2500円〜3000円
[接客]
テーブル会計を予定してます。スタッフは、社員2人+アルバイト1人を予定していまして、基本的には2人で営業していきたいです。
[販促]
ネット関連広告をします。ショップカードは作って欲しいです。メニューは知り合いに頼む予定です。
[時間]
無休。ランチで売上5万円ならやります。3万円ならやりません。まずは、オープンして判断します。深夜営業予定です。
[スケジュール]
11月初から着工してほしいです。
[店舗イメージ]
冷蔵ショーケースに食事ディスプレイをしたいです。20席ほしいです。カウンターは欲しいです。
飲食店デザイン研究所の提案内容
物件状況、街の周辺環境を見て注意したこと
この地域が、風俗街として有名な立地でした。人は通っていますが、男性が多い街です。近くには不忍池があり、春は桜で観光客が賑わいます。最寄りの駅も多数の駅が集中していますので、人は常に多くいる立地です。
要望を受けて、何を一番ベストな提案だと考えたか
オーナーの目指すターゲットが、男女両方でしたので、近くに働く女性にも来てもらえるお店に出来たらと考えました。
元が寿司屋の居抜き物件でした。予算も余りありませんでしたので、既存の内装をいかに利用できるかが鍵でした。
和食屋をイタリアンに内装を変えるということで、今ある素材の状態を把握した上で、デザインをおこしました。
具体的な提案内容
コンセプトストーリー
御徒町の街には、余り見当たらないイタリアンバル。周辺店舗とは異空間がそこにはある。しかし、外から見える店内はカジュアルで入りやすいイメージ。店内に入るとワインボトルがインテリアに取り込まれている。そして席に着き座ると、外の気配が消え光で包まれた優しい空間に。同僚や友人とホームパーティーをしているようなアットホームな店舗です。
マーケット的な視点
風俗街なので、内部をちゃんと見せることで、イタリアン料理という認識をしっかり持たせる必要がありました。それは、周辺店舗との業態が異なることをちゃんと示さなければ、安心感に繋がらないからです。
建築的な視点
間口が狭く奥は長い物件形状でしたので、奥行き感を見せるように設計する必要があります。
店内への誘導のためのコルクボードや木を使った壁面デザイン。ここにメニューなどを貼ることもできますし、そのままインテリアとしても成立するデザインにしています。
その奥にオープンキッチンのカウンタ話があります。その足元を赤色で照明を照らすことで、誘目性を上げています。
さらに奥に古材を使った壁面に、間接照明を当てることで演出性を高くしています。
この三段階の空間を外から奥行き方向で見せることで、奥にもいろんな席がある認識を与えています。
プランについて
L型カウンターを手前に配置しまして、賑わいを作れる環境にしました。そのままカウンターを繋げずに、ボックス席を厨房に沿って設置しています。それは、3~4人席の割合を増やし、様々な人数対応ができるようにしています。奥には個室感のあるテーブル席を持ってきています。
厨房計画とオペレーション
オーナーシェフがメインとなるお店でしたので、入口側に調理場を持ってきています。奥にはドリンク場を設けて、その中央に客席への出入り口を設けています。席数も少ないので、出入り口を一つにして、厨房機器をより効率的に多く配置できるようにしています。
物件面積が小さいので、収納は高さを使い確保しています。また、お客様の圧迫感をなくすために、客先側からも見えるタイプの収納棚にしています。
視点のデザイン
通りからの見え方から奥への流れが、スムーズに見えるようにデザインしています。オープンキッチンでの調理やドリンクを見ながら、奥へ行けるようなエンターテインメント性を持たせたデザインとしています。
光の検証
夜主体の街であるので、お店も夜に映えるライティングデザインにしています。目線より低い位置に多くの間接光を入れています。
その照明でほとんどの壁面照度としています。落ち着いたリラックスできる配光になっています。
コストコントロール
目標トータルコスト 400万円
[内訳]
内装工事費 130万
ガス工事費 15万円
給排水設備工事費 20万円
電気設備工事費 20万円
空調設備工事費 60万円
防災設備工事費 25万円
家具 30万円
厨房機器 100万円
上記のように、限られたコストの場合は、始めに目標設定した上で実行に移します。基本的には設計主導で、コストとデザインのバランスが保たれる塩梅を探していきます。
完成後の店舗を徹底検証。「人の集まるデザイン」のノウハウ
入りたくなるデザインとは?
入口の右の壁面にコルクボードと木が一体化した壁面デザインをしています。奥へと流れるデザインにしていることで、自然と店内は引き込みやすいデザインとしています。
また、コルクボードですので、本日のメニューやメモ書きを入れることで、カジュアルにも出来ますし、何もしなければ、シンプルに素材感を大切にしているブランドイメージを打ち出せます。
オープン後のお客様に合わせたイメージに対応できる入りたくなるデザインとしています。
また来たくなるデザインとは?
オープンキッチンカウンター席の視点から見えるシズル感やスタッフとの会話のしやすさが、また来たくなるデザインとなります。
座った視点から上の棚を見ますと、イタリアンカラーの四角い木も空間に彩りを与えています。
このような些細なポイントを気づかせることで、お店の細部にまでこだわるイメージを与えていきます。
行きたくなるデザインとは?
入口付近の壁面、カウンター天板には、木レンガデザインとしてます。これは写真にしたときには、目を引きやすいデザインなのです。
ウェブ上ではまず見てもらうことが、とても大切なことですので、このカウンターと合わせて料理を置くことで、より絵として引き立ちます。このような写真を見栄え良くなるようなシーンを作ることが、行きたくなるデザインにつながっていきます。
オープン後、人気店のカギとなる集客力
多くのお客様が来店している理由
当たり前のことをしっかりやっているところが評価されているようです。美味しい料理に合わせたワイン。誰でも同じように接するオーナーシェフが人気の要因です。
料理へのこだわり
オーナーシェフのセンスで作られているメニューです。どれも美味しいですので、初めての方は、是非おすすめ料理を聞いてみてください。
空間へのこだわり
イタリアンカラーが分かりやすく店内に表現されています。表のディスプレイも商品が分かるように配慮しています。
サービスへのこだわり
イタリアンを誠実にちゃんと出しています。外国人の方にも丁寧なので、海外からの来店も多くあります。
立地とコスト
上野の仲通りは、新宿歌舞伎町と同じようなイメージの街です。夜の繁華街なので、周りの店とは種類が異なるため、高めのコストでちょうど良い立地です。
売上はいくらなのか?
21席×満席率60%×1.5回転×5000円×25日=236万円
実際に行った人の口コミ
オーソドックスなイタリアンが楽しめるお店です。プロシュートや野菜のグリルなど、シンプルな味付けの前菜、酸味の効いた白ワインが良く合います。メインはステーキを赤ワインで美味しく頂きました。ピザも美味しく、イタリアンを堪能させて頂きました。
Great Chef, amazing waitstaff, incredible wines and the atmosphere was very homely, informal, and welcoming. I would 100% recommend this hidden gem to friends and family although the surrounding businesses were a little ‘interesting’ to say the least
御徒町~上野を飲み歩いて、3軒目…?4軒目…? ありぇっ~~!?☆allietare(アリエッターレ)♪
一年くらい前の訪店。仕事の打ち合わせがハネた後に行ったイタリアン♪
仲町通りにあったのは記憶しているが、正直、何軒目だったのかも覚えてないくらい、みんな酔っぱらっていたと思う(笑)
なんせ焼肉のあとに、韓国クラブ→ヨーロピアンパブ、そのあとにこちらに来たのではなかっただろうか・・・?
そんな我々にも、丁寧に対応してくれたこちらの店主に好感が持てた。
移転だか改装するとかおっしゃってたが、お洒落な店内なのに勿体ない。
深夜0時過ぎにもかかわらず、カップルが2組ほどいい雰囲気のなか食事してたっけ。
夜遅くまでやってるイタリアンとは、池之端や湯島にも近い歓楽街・仲町通りならではで、重宝しそうですね★
カップルの邪魔にならないように我々は静かに乾杯☆
写真で見る限り、シャルドネを一本空けて、つまみにピッツァとチーズの盛り合わせをお願いしたようだ。
深夜にちょっと一杯。。。
そんな気分のときに使えそうなお店でした。
ごちそうさまでしたm(_ _)m