物件情報
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目4−6 ベルビア館 7F |
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周辺環境 |
商業立地 |
線駅徒歩分 |
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅5番出口より徒歩1分、東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・銀座線 銀座駅C8・C9出口より徒歩3分、JR有楽町駅中央出口より徒歩4分 |
竣工時期 |
2019.12 |
店舗面積 | 109㎡(32.97坪) |
厨房面積比率 |
22.9% |
席数 |
67席 |
席数/坪 |
2.03 |
全体予算 |
1800~2000万円
※実際にこの物件の内装費用とは異なります。 |
客単価 | 5000~6000円 |
月商 |
800万~1000万円(想定) |
どのように飲食店デザイン研究所を知ったか
本案件は施工会社からの依頼となります。物件は、前のテナントの残地物を利用しながら行う条件でプロジェクトが進んでいました。私共はデザイン及び実施設計のみの対応とのことでご依頼を受けました。
どのようなお店を目指すか
カジュアルにインド本場の料理を食べてもらいたい。インドの大使館やインド人が日本に来日したときに、立ち寄ってもらえるお店を目指します。
依頼内容詳細
席数がなるべく欲しい。インドらしさだけではなく、日本にある意味を持たせたい。
飲食店デザイン研究所の提案内容
物件状況、街の周辺環境を見て注意したこと
銀座の一等地にある施設内のテナントです。下の階にはロフトがあり、雑貨を探しにOLさん、サラリーマンだけではなく、学生、観光客も客層は様々です。ですので、人物的な属性でターゲットを分けるのではなく、番人にわかりやすいインド料理を体験できる場として、店舗デザインをすべきと考えました。
スケルトン状態からのスタートなのですが、前テナントの厨房を再利用したいとのことで、機器のみ利用する形でした。
要望を受けて、何を一番ベストな提案だと考えたか
インド大使館の方々もいらっしゃることもあり、VIPの個室を作りながらも一体的なパーティーもできる開放された空間を目指すべきです。ですので、中央に厨房区画があり、それを囲って客席がある空間構成をご提案しました。
具体的な提案内容
外観デザインは基本形状を使うとのことでしたので、その中でのご提案をしています。鉄骨H型鋼でフロントサッシが作られていましたので、そこにインドのイメージカラーでもある黄色の光柱を作っています。エスカレーターを登り切ったところにあるテナントですので、外観のインパクトが必要でした。店内を開放的に見せております。
コンセプトストーリー
インドのイメージカラーで、インドと日本の交流の場を目指す
サフラン(黄色の落ち着いたトーン)、緑、金などを中心に使われています。そのイメージカラーを中心にデザインしています。サフランはヒンドゥー教、緑はイスラム教、白は2宗教の和解とその他の宗教を表しています。そんな想いを空間にも込めています。
インドと日本の交流できる飲食店になればと思っております。
マーケット的な視点
働く人だけではなく、地方からや海外からと、旅行者も集まる銀座。インド料理の良さをアピールする場としては、ベストな立地環境です。インド人にとっては、本土とは異なる空間に、日本人にとっては、インドの雰囲気が味わえる空間にしていくことが必要です。
建築的な視点
今回は、カラー、マテリアルで印象づけをねらっています。ターゲット層が幅広いために、万人がパッとみてわかる必要があるからです。視覚情報はかなり多くの印象を与えられますし、わかりやすいからです。
プランについて
ほぼインド人が働くお店です。ですので、日本語がちゃんと話せない人が多いため、客席から遠くのバック厨房を用意しています。中間位置に日本語対応可能なスタッフを配置し、接客レベルの担保を使用というプランニングです。
また、一体利用と個室利用の両方を対応させるために、中央に厨房区画を配置し、この字型の客席配置としています。そうすることで、一番奥の部分を開け閉めすることで、個室にも一体的利用も可能にするからです。
厨房計画とオペレーション
バック厨房とドリンク場のやりとり、ドリンク場からバイキングへのアクセスの2段階でのオペレーション計画としています。
断面検討
平面的な収納をほぼ確保していないために、上部を活用した収納計画としています。2段階のオペレーション計画も断面的に検討しています。
視点のデザイン
光の検証
間接照明にあたる壁面を金色、黄色フィルムを入れたアクリル板にして、インドのカラーリングを光にも入れ込んでいます。
スケジュール
大枠のアウトラインを引いておりますが、今回は施工会社に一任いたしました。
3月スケルトン
2/14 パース提出
2/4~9 見積図面
2/11~2/21 見積提出
2/23 契約
2/23~3/9 実施図面提出
3/9~3/23 実施チェック
4月1日着工~5月31日竣工
完成後の店舗を徹底検証。「人の集まるデザイン」のノウハウ
入りたくなるデザインとは?
ファサードには黄色に面発光した柱とディスプレイで世界観を伝えています。
ソファを少し高めに設定し、エスカレーターから上がってくるお客様の視線と店内で食事をしているお客様の視線の交錯を避けています。そうすることで、落ち着けるパーソナルスペースが確保できる安心感を与えています。
また来たくなるデザインとは?
今回は、インド関連のオーナーの知り合いや友人が多いため、個室とオープンスペースを分け、用途の区画をしています。そうすることで、異なる属性を分け、居心地を担保する考えです。
行きたくなるデザインとは?
南インド料理という商品の差別化が出来ていましたので、店舗デザイン的な所は、特にしておりません。
立地とコスト
銀座にあるテナントビルの飲食店フロア。ロフトが他のフロアを占めています。
売上はいくらなのか?
67席×満席率60%×3回転(昼夜)×2500円×30日=904万円
実際に行った人の口コミ
「銀座LOFTの上、7階に名店あり」
少し遅めの土曜日のランチに、友人から神谷町にあるお気に入りのカレー屋さんの支店がじつは銀座にもあると教えられて一緒に行きました。店内の90%以上のお客さんは外国人で、インドから来られてる方もたくさんおりました。
店内: 清潔感もあり天井も高くて広いです。禁煙で空気も悪くありません。
料理: この日は最初に見たこともない料理を出してくれました。ランチは食べ放題のビッフェスタイルで、種類も多くて味見しながら選びながら食べる楽しみがあります。この日のカレーはあまり辛くない感じでした。生姜で作ったピクルスが凄く美味しくて、ビリヤニと一緒に結構たくさんいただきました。料理やカレーの保温温度が少し低めかなと思いましたが、その分時間が経っても味が変わらない感じです。作りたてには味が劣りますが充分満足できます。
サービス: お皿についての注意書きだけが気になります、これで★を1つは損してます。お皿やカレー用金属ボールの使用数を制限すると味が混ざってしまい、せっかくのお味がよく分からなくなります。(外国人の方は注意書きにお構いなし)
と、いう感じでして名店の銀座店は一等地にありながら良い質とサービスを適切な価格で提供している印象でした。大満足でついつい満腹になりましたしアクセスもよいのでまた来たいと思います。友人も喜んでました。
ニルワナムザギン店オープン。只今、1軍勢揃い!
カレーディナーで訪問。なんと、お盆休み8/13、15とほぼ連続してザギンを訪れることに。先日はマロニエゲート、この日はベルビア館並木通りを行ったり来たりだw
ニルワナムといえば本店神谷町から派生し今ではあちこちに増殖している”南”インドの良店だ。ここのヴァダとサンバルの衝撃は今でもナカナカ越えられない壁だ。つい、最近有明店が閉店されたそうでザギンはその代替えなのであろうか。アーンドラ・ダイニング 銀座やバンゲラズ キッチンなどここ数年で”南”インドのツワモノ達がザギンに勢揃いしている。
さて、外観は洗練されたシャレオツな雰囲気。流石ザギン 並木通りだもんね。キッチンが結構広くゆったりと取られた造り。ニルワナムを有名にしらしめた、ランチバイキングのためのコーナーは夜でも据置き。
お盆休み前の8月上旬にオプンしたので、まだあまり知られていないのがディナーは閑散としていた、
先客1組インドのファミリーがあとから2組程度。オーナーと思しき男性もいらしていた。
厨房にはコックさん4人、ホールは2人とフルスペック装備だ。頼んだのは南インドメニュー
ダヒバッレー(揚げたレンズ豆のダンゴ)
ジンガティルワラ(エビのゴマソテー)
パリプヴァダ
マラバルフィッシュカレー(ラ州の伝統的な魚カLー)
ダヒバッレーはヨーグルトに浸かったレンズのダンゴでこれは、ソースがそこそこ甘め
パリプヴァダはフェンネル、クミン、チャナダルにカレーリーフ、そしてスパイスフルで辛くないのに汗が溢れる。そして、伝家の宝刀のココナッツチャトニの美味しさと言ったらこれだけで舐め回したい♡
ジンガティルワラはブラックタイガー乃至それと同様のかなり大きなエビをつかっている。身のプリッとさはさることながら、ゴマをこれでもかとふんだんに使っていてとても香ばしい。ソテーと言うがゴマをたっぷりまぶして擦り込んで揚げている。本体にしっかりスパイスで味がついているので何も付けなくてイケる。
マラバルフィッシュカレーはココナッツミルクとタマリンで味を構成されて、やや粘度のあるもったり。カレーリーフとマスタードシードが香しさをもたらす。
今、新店立ち上げもあり、全店から選りすぐりの料理人が揃っている。落ち着くまでの”つかのま”かもしれないが、ニルワナムの神髄を知るなら今しかない。