行きたくなる店舗デザインとは?お客様もスタッフも集まる人気店の共通点

飲食店を新規開業時、気をつけるべき店舗デザインは?

集客力のベースを生み出す店舗デザイン

飲食店を初めて開業する時に気をつけるべき点は、「お店が出来上がるまでの店舗デザイン」と「出来上がった後の集客力」の2つは、密接につながっているという事です。

店舗デザインは一度作ると、後では内装変更が気軽にできません。ディスプレイなどのちょっとしたインテリア装飾は変えられますが、ベースの雰囲気を大きく変えることはできないのです。

しかしお客様の反応に応じて、飲食店ビジネスには変化が求められます。店舗デザインは、その未来の可能性を想定して作らなければなりません。成長し変化をし続ける料理やサービスに対して、店舗デザインは普遍的な印象をお客様に与え続けるのです。

行きたくなる店舗デザインは、初来店のお客様のため?!

「料理さえ良ければお客様は来店される」
「接客さえ良ければリピーターにつながる」

確かにその通りです。しかし、これらは一度お店にきてくれなければ、体験することもできません。

開業当初はどのお店もリピーターはいません。みんな来店されるお客様は、初めて来るお客様です。リピーターのお客様は、一度食べた料理やサービス力の影響が大きいです。しかし、初めていくきっかけは、空間の雰囲気で来店されるお客様は多いのです。

初来店のお客様には、ビジュアルが必須なのです。そこに店舗デザインが大きく貢献します。

行きたくなるお店の雰囲気を作るには、パッと見てわかりやすい店舗デザインが大切

お客様が店舗を選ぶ時に、ウェブサイトなら写真をみます。お店の前を通って見つけた時は、雰囲気をみます。数多くある飲食店の中から、「今度一度行ってみよう!」と思えるのは、パッと見て印象に残ったお店であるのです。そのためには、情報量の多い視覚情報が重要です。店舗デザインは、お店の雰囲気を作り出しています。視覚が一番多くの情報が、含まれているのです。

人気店の共通点は?

誰のために?どんな雰囲気で?どんな料理を?が明確な店舗デザイン

「行きたくなるお店とは、どんなお店でしょうか?」

特徴的な料理を出しているお店、名物店長がいるお店、デートにふさわしいお店など、来店されるお客様の目的は様々です。

お客様の目的が、どんな時に使われるお店なのか?が明確なのです。

普段使いのデートで使われるお店なのでしょうか?
家族で来るお店なのでしょうか?
特別な日にお祝いをするお店なのでしょうか?
仕事帰りにちょっと寄っていくお店なのでしょうか?

そのお客様の目的に相応しい雰囲気があるのか?これが行きたくなる店舗デザインにつながっていくのです。

評価が高いお店は、どういう店舗デザインをしているのか?

周辺店舗と比べて、クオリティが高い
料理+サービス+空間 > 支払う費用 (店舗のクオリティ)
これが圧倒的であることが言えます。コスパが高いということです。

周辺地域の相場感 < 当店のクオリティ
そのお店が周辺店舗と比べた時に、圧倒的に差別化されているということです。

店舗の雰囲気は、口コミが広がりやすい

店舗デザインは、料理と共に口コミになりやすい要素の一つです。それは写真に映るからです。

スマホが普及している今の時代では、誰もが気軽に写真を撮ることができるようになりました。家族や友達、恋人と来た思い出に残すためであったり、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSに投稿するためであったりします。

その写真には必ず背景は、店舗デザインが関係してくるのです。料理が主役であっても、人が主役であっても、必ず店舗のインテリアデザインは背景になっているのです。その雰囲気が「お洒落なお店!」「居心地良さそうな雰囲気」「インパクトあるお店!」などと印象に残れば、必然的に口コミに広がりやすくなります。

キャッチコピーとシーンをセットで作っておく

そのためには、お店づくりの計画中に、キャッチコピーと写真の撮れるシーンを決めておくことも重要なポイントです。今のお店選びの大部分がスマホで情報確認をします。その際に選ばれるお店になる決定打が、写真と文字です。文字はなるべく短く、伝わりやすいキャッチコピーがベストです。店舗完成パースとキャッチコピーを合わせて考えておくことが、人が集まり人気店になる要因につながってきます。

安定感のある空間の雰囲気

飲食店を選ぶ時には、みんな失敗を嫌がる

初めていく店舗を選ぶ時には、誰でも失敗しないのか不安になります。それを取り除いてあげる事も人気店では共通して行われている事が多いです。ではお客様は、どんな店が不安に思っているのでしょうか?

・料理は美味しいのか?
・実際に座る席は、居心地が良いのか?
・最終的にはいくらで食べられるのか?
・ネットの写真の雰囲気と実際に差異はないのか?
・他のお客の雰囲気は?(うるさかったり、静かすぎたり目的とあっているのか?)
・常連客ばかりで、アウェイ感はないのか?

このような不安をひとつずつ取り除いていかなければなりません。ですので、リピーターのお客様より初回のお客様の方が丁寧な接客が必要になります。

空間の印象は、写真と実物はあまり変わらない?

初来店の方が情報収集したことと、実際に差異が少ないのは空間の印象です。店舗デザインの見た目はあまり変わらないのは当然です。そこにちょっとした変化を与えることで、より特別感を与え印象に残ることになります。例えば、誕生日などのイベント的な光の演出や厨房調理の炎、雰囲気にあったBGM、ちょっと飾られてあるディスプレイなど、その店舗にこなければ気づけないことをたくさん用意しておくことで、店舗デザインの印象は格段に向上していきます。

空間の雰囲気は、お客様だけではなく、スタッフも集める力がある

店舗デザインはお客様を集めるだけではありません。求人募集では、綺麗でお洒落な雰囲気のお店は集まりやすいのです。そこにお店をオープンした理由やオーナーの想い、お客様にどう思ってもらいたいのか?などのわかりやすいストーリーがあることで、スタッフも意識が高まり、結果としてサービス力向上するはずです。行きたくなる店舗デザインをすることは、お店の方向性をつけることでもあります。

まとめ

行きたくなるデザインをする上で、気をつけるべきことは、

1.自分の作りたいお店と、来店されるお客様の目的の足並みを揃えること
2.ビジュアルとキャッチコピーでわかりやすく伝えることを意識すること
3.店舗デザインは変えづらいからこそ、料理とサービスの方向性とお店を作る前に合わせること

この3つの項目を意識した店舗デザインをする事で、人気店に大きく近づけます。

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